タバコによる勃起力低下

喫煙者は勃起力が低下する!?

中国の発表した研究結果によると、喫煙者はEDのリスクが最大で1.65倍になる。というデータがあります。信頼度の高い機関が中国人の男性7000人からデータをとったそうなので、このデータには信憑性があります。そう、つまり喫煙者は勃起力が低下するのです。

 

日本人の成人男性7000人以上を対象とした勃起と喫煙に関するアンケート調査も存在しています。この調査では喫煙本数と自分の勃起に対する自信を調査したものなので、客観的なデータではなく主観的な調査になっています。簡易なWEBアンケートで、調査結果の公開情報も少ないので不明な部分が多いですが、1日に2箱以上吸っている人の71%が「勃起に対して自信がない」と回答しているのはヘビースモーカーにとってヒヤッとしてしまいますね。

ニコチンが勃起力低下を招く原因

タバコに含まれているニコチンは、血管を収縮する作用があります。タバコを吸った瞬間から毛細血管は通常よりも細くなります。

 

血管が細くなるということは血液の流れが悪くなり、血流のスピードが遅くなるんです。

 

太い動脈ならまだしも、男性器まで伸びている末端の毛細血管などは通常でも細い血管なのにそれがさらに収縮するわけですから、血液が運びにくくなるのは当然です。そうなると血液をペニスに送り込みにくい状況になるので勃起力を低下させてしまうんです。

 

また、タバコによる動脈硬化はどこでも言われているほど有名な話ですが、これもニコチンの血管収縮作用が関係しています。正確にはニコチンだけではないんですが、動脈硬化にニコチンも加えて追い打ちをかけている形です。

 

血流スピードが遅くなると中性脂肪の分解が遅くなり、善玉コレステロール(HDLコレステロール)の合成がしにくくなります。善玉コレステロールは動脈硬化の原因である血管にへばりつくコレステロールを掃除してくれる働きの物質です。

 

そんな善玉コレステロールがニコチンの血管収縮作用によって減り、動脈硬化が進行してしまうのです。血流が遅くなるというだけでも、こういった問題が血液中・血管内で引き起こされているんです。

 

動脈硬化が進めば、さらに血流が悪くなり、血管が詰まりやすい状況になるといった悪循環。当然、勃起に必要な血液が十分に確保できず勃起力に大きく影響していまいます。

 

そもそも、動脈硬化は勃起以前に生命の危機に関わる脳梗塞や心筋梗塞などの発症率をグンと高まるので、こうなってくるともう勃起力どころの話しではありませんね。

 

結論として、勃起力の低下を防ぎたければ、今すぐタバコはやめておきましょう。

アルコールによる勃起力低下

お酒と勃起力との関係

お酒を飲みすぎて大事なときに勃起しなかった…。男性なら誰しもそんな経験をしたことがあると思います。これもアルコールによる勃起力低下の1つです。

 

ただ、実はアルコールには長期的にも、勃起力を低下させてしまう要因があるとされています。

 

アルコールを慢性的に飲んでいる人は精巣が萎縮してしまい、それによって男性ホルモンの分泌が妨げられてしまうのです。

 

これはアルコールと言うよりも、アルコールの体内における代謝過程で出現するアセトアルデヒドの長期慢性的影響が、 精巣を萎縮させる原因とされています。

 

精巣は男性ホルモンの主体たるテストステロンを、そのライディッヒ細胞にて生産しているので、 その萎縮によって男性ホルモンの供給量が大幅に減少します。男性ホルモンの不足は、ED/勃起不全だけでなく、認知機能の低下、 筋肉量の低下など全身へと影響するので、精巣が委縮してしまうほどに毎日毎日お酒を飲む行為は避けておいたほうがいいでしょう。勃起力の低下どころか、怖い病気になってしまう可能性が高いですからね。

お酒はほどほどが一番

これは当たり前と言えば当たり前なのですが、セックスライフを豊かにするためには、お酒の飲み過ぎ、暴飲暴食は控えて、規則正しい生活を送ることが一番です。もちろん適度な分量ならアルコールも問題になりませんが、やはり飲み過ぎは勃起力の低下を招くということがはっきりとわかっています。

 

付き合いがあるから、勃起力も大切だけど、禁酒はできないよという人は、飲酒の機会自体を減少させて、いわゆる休肝日を設定する事も非常に大切です。

 

お酒の総体量が少なくても、休みなく毎日飲酒を続けた場合、健康への悪影響が出現すると言われています。健康でセックスを最大限楽しむためにも、アルコールを含めた食生活に気を遣ってみて下さいね。