加齢による勃起力低下

加齢による勃起力低下は避けられない

老化。人間誰しも歳をとります。これは正直避けられるものではありません。加齢は性生活における影響も顕著で、内臓の機能が衰えると同時に、勃起力も低下してしまうのです。それが進行してしまうと、いわゆるEDと呼ばれる状態になってしまうのです。

 

老化とは、医学的には酸化と言われている現象のことで、酸化=衰えていくと言われています。

 

もちろん、内臓機能の中には生殖器官(生殖機能)も含まれていて、生殖機能が正常に働いている内は男性ホルモンの分泌や精子の生成が通常に行われているるのですが、その機能が衰えると通常通りにはいきません。

 

これによって精力が減退していきます。そして、その先に待っているのが勃起力の低下です。精力が減退することで、それと比例している勃起力が低下してしまうという流れになってしまうんです。

血流が低下するとペニスも縮む!?

老化とペニスの関係でもう一つ忘れてはいけないことがあります。血流の低下です。知っての通り、男性の勃起は血液が性器に集中することで成り立つ生理現象です。精神的に興奮することによって血液がペニスに流れ、そして勃起します。

 

つまり、興奮さえすれば老人だろうがなんだろうが勃起を促すため、体は血液を送り出そうとするのですが、血液がスムーズに流れないとペニスが大きくなることはありません。血管に老廃物がたまったり、血液自体がドロドロになってしまうと、スムーズに血液は性器に集中できないってことです。

 

そして、血液と血管も老化現象によってドロドロになったり、柔軟性を失くしてしまいます。老化といえばしょうがないと思いますが、血流に関しては生活習慣も深く関係しているんです。

 

精力の低下(生殖器官の機能低下)と血流の問題(血流が悪くなる)、この2つは加齢からくる衰えによって影響してきます。ですので、アンチエイジングに取り組むなら、この2つのポイントを意識していくといいでしょう。

男性更年期障害による勃起力低下

男性更年期障害とは?

更年期障害。一般的には女性の更年期障害のことイメージしますが、実は男性にも更年期障害があります。近年になってこの事実がわかり、ちょっとした話題になっていますよね。男性の更年期障害は、「LOH症候群」ともいわれ、男性ホルモンであるテストステロンが大きく影響しています。

 

人生で一番テストステロン値が高い時期は20代で、中高年になってくると男性ホルモンは徐々に減少します。一般的に男性ホルモンの減少というと性欲減退やEDなどと結びつけられるだけで、命に別状はないものと思われがちです。しかし、男性ホルモンは性的な部分だけではなく、精神にも多大な影響を及ぼしている要素で、減少の影響は思いもかけないところまで及びます。

 

たとえば、男性ホルモンが少ないと、やる気の減退やうつ症状、筋肉痛、心筋梗塞や脳梗塞リスクの上昇など更年期障害の症状としてあらわれ、一見テストステロン(男性ホルモン)と関係のないように思える身体のさまざまな不調とも密接に関わっていることが多いのです。

勃起力の低下、そしてEDになってしまうことも

前述の通り、男性更年期障害は、テストステロン(男性ホルモン)の減少を引き起こします。

 

男性ホルモンは異性を惹きつけるフェロモンを発生させる働きもあり、ドーパミンという興奮作用のある神経伝達物質を増やす効果もあります。また、陰茎の勃起に関わる一酸化窒素(NO)とも関係が深く、その減退はすなわちEDや「朝立ち」の消失、性欲の減退、頻尿とも直結するのです。

 

年齢を重ねると性欲、精力が下がり、勃起力も弱くなりますが、これが男性更年期障害によってひきおこされている可能性もあるのです。

 

予防方法としては、食生活を改善し、健康的な生活を送ることが第一とされています。若いころと同じようにハードに働いて、飲み会などで暴飲暴食をしていると、リスクが上がってしまいます。

 

仕事は大切ですが、あまり無理をせず規則正しい生活をしていくことが大切なのです。そういった日々の積み重ねが男性更年期障害を予防し、勃起力の低下を防ぐことに繋がってくるのです。