身体に良いとされる成分の一つとして、マムシは広く知られています。マムシは日本全国の田畑や森林に生息している日本人にとってもなじみの深いヘビの一つです。マムシは非常に強い毒性のあるヘビで、今でも年に何人かはマムシの毒性により命を落とすことがあるようです。マムシは夜行性であることから、普段昼間に遭遇するケースはあまりありませんが、夏の妊娠中のメスのマムシ、冬眠の前後などのマムシは日中に活動することもあります。このマムシに噛まれると出血毒による腎不全で命を落としてしまうことがあります。しかし、日本のヘビの中ではそこまで強いタイプではありません。
そんなマムシですが、1ヶ月~2ヶ月間なにも食べずとも生き続けられる高い生命力を持っていることから、日本ではマムシを滋養強壮の手段として利用してきました。たとえば、マムシの黒焼きなどは良く知られていますし、マムシ成分が配合された栄養ドリンク・栄養食品は普通に販売されているのを見かけることでしょう。中でもマムシを利用した栄養食品で有名なのがマムシ酒です。これは、1ヶ月間マムシを絶食させて、体内の排泄物を全て出したものを、高濃度アルコール酒に浸けておきます。アルコール濃度の高いというのがみそで、アルコール濃度が低い酒を使用した場合にはマムシが腐ってしまうことがあるようです。マムシ酒は薬用酒として、疲労回復、滋養強壮、冷え症の改善効果があると言われています。このマムシ酒、飲むだけでなく打撲の治療でも使用されることがあるとか。
ほかにも、マムシは漢方薬の原料としても使用されています。蝮の漢方薬の原料としては反鼻(はんぴ)が有名で、マムシの内蔵を取り除き、皮を剥いで乾燥させます。反鼻として使用されているマムシは大半が韓国産なのが現状のようです。マムシから内蔵を取り出した内臓側も漢方薬として使用されます。中でも、胆嚢を乾燥させたものは蛇胆という名前で知られています。蛇胆にはグリコール酸やタウロコール酸、レシチン等が含まれ、疲労回復や滋養強壮効果があることが知られています。生きた胆嚢と血液を飲むこともあるようで、タウロコール酸を直接摂取することもできるようです。男性向けサプリメントに多くマムシが使用されているのは、この胆嚢の栄養素を保有しているからとされています。
栄養ドリンクや栄養食品にマムシが使用されることもありますが、ハンピチンキという名前にて配合されているのを見かけます。反鼻には疲労や冷え性、内蔵衰弱といったものに効果があるとされ、血球数を増加させる作用もあります。
マムシ効果・効能
マムシはさまざまな男性向けサプリメント以外にも、健康ドリンクや健康食品にも配合されているものですが、どのような効果・効能があるのでしょうか。特筆すべきは、豊富なアミノ酸にあります。人間が生きていく上でアミノ酸は欠かせない栄養素ですが、マムシにはアミノ酸が20種類存在していますので、人間にとってはとても有効的な成分となっています。
このアミノ酸は、二種類に分けることができるのですが、20種類のアミノ酸の中で9種類は必須アミノ酸と呼ばれます。これらは体内で生成することができないアミノ酸で、食べ物から摂取しなければならないものとなっています。この9種類の必須アミノ酸は、筋肉や血液、骨などの合成に影響を与えるものとなっています。残りの11種類のアミノ酸は非必須アミノ酸と呼ばれ、体内で合成することが可能なものです。非必須アミノ酸はホルモンの分泌、精子の生成などに大きく関係している点は特筆すべきです。
マムシを原料とした成分として先ほど反鼻と蛇胆を紹介しましたが、中でも男性向けサプリメントで使用されているものとして蛇胆があります。栄養ドリンクや栄養食品にも蛇胆は使用されているのですが、蛇胆のどのような部分で効果があるのでしょう?ここで重要なのはタウロコール酸とグリコール酸です。タウロコール酸とはタウリンを生成する作用を持ち、タウリンによって体内の疲労回復を行ってくれます。生成したタウリンですが、コレステロールを排出する作用があるため、血糖値を正常にしてくれると言われています。コレステロールが体内に溜まると生活習慣病を引き起こす原因ともなってしまうため、タウリンは欠かせません。このタウリンの生成を促すタウロコール酸は、とても重要で、慢性疲労を抱えている方には蛇胆は効果が得られる可能性が高いかもしれません。
また、タウリンにはコレステロールの排出以外にも亜鉛の消耗防止の効果があります。亜鉛は精子の生成や精力に関係していますが、亜鉛が消耗されると精力は大きく減退してしまいます。そのため、タウリン生成を促進することにより精力アップが期待できます。また、蛇胆を摂取することにより消化器系の改善にも効果を発揮してくれます。蛇胆には身体に活力を与えるレシチンや質の良い脂肪酸が含まれている点は見逃せません。
蛇胆はこれだけたくさんの効果が秘められている成分とはいえ、高い解毒性があります。この解毒作用により、肝臓機能を高めることも期待できます。肝臓が弱れば肝細胞がダメージを受けてしまいます。しかし、蛇胆を摂取することにより、肝細胞の再生が見込めます。肝臓が弱ると、アルコールといった毒素分解が悪くなってしまい、栄養吸収も悪くなりがちです。しかし、蛇胆により肝機能を改善することで、栄養をしっかり吸収し、その栄養素を体内に活かすことができます。肝機能が悪くなれば、ホルモンバランスも悪くなるため、男性ホルモンのバランスを整えるために、蛇胆はおすすめの栄養素です。
蛇胆そのものには副作用はありませんが、その成分は肝機能にも作用するものですので、肝機能に基礎疾患等があるようでしたらかかりつけの医師に相談してみましょう。サプリメントなどを摂取する場合には用法・用量は定められていますので、こちらを守り摂取それば問題ありませんが、誤った摂取を続けると体に異常をきたす場合がありますので気を付けましょう。
さて、マムシは男性向けサプリメントに配合されていることから、ペニス増大にも効果をもたらすとされています。これは血液が作られることにより血流が改善されるためです。マムシの栄養素は血液の上で運ばれることから、血流が改善されることでペニスに栄養素が届くようになります。ペニスへの血流が滞ると栄養素自体が届かなくなってしまい、ペニスの成長は阻害されることもあります。マムシの成分によって必須アミノ酸を摂取することができればペニス増大が期待できるようになるというのはこのメカニズムによります。
マムシには非必須アミノ酸も含まれていますが、こちらもペニス増大には影響を与えるものです。非必須アミノ酸は精子の生成やホルモン分泌を促進する作用があり、これらの分泌によってペニスのサイズが大きくなることは期待できるようになるかもしれません。非必須アミノ酸は体内での生成ができるものの、加齢や疲労により生成が難しくなることもあります。加齢によってはペニスのサイズダウンも起こり得ます。コレステロールが体内に溜まると、生活習慣病に陥ってしまい、ペニスに悪影響を与えることはあるようです。このコレステロール除去にタウリンはとても効果的ではありますが、マムシに含まれるタウロコール酸はタウリンの生成をサポートしてくれます。年齢を重ねペニスがサイズダウンしたという方も、タウロコール酸を含んだマムシを摂取するのがよいのはこのためです。
さらにタウロコール酸はタウリンの生成以外にも、亜鉛の消耗を防止することが可能。亜鉛は精力アップに効果をもたらす可能性が高い物質であることから、亜鉛の消耗を防ぐことにより精力を高めていくことができるようになると思われます。これによってペニス増大も夢ではなくなります。