今回は、FXや株のトレーダーを目指す方であれば誰でも気になる「年収」の話をしていきます。
トレーダーは「劇的に稼げる夢の職業」と感じる方もいるかもしれませんが、実際にはどうなのでしょうか?
目次
トレーダー全体の年収について
トレーダー全員が年収を公開しているわけではないのであくまで推測レベルですが、トレーダーの年収の平均は600万~700万円であると言われています。
FXトレーダーに比べると、株トレーダーや証券トレーダーの平均年収のほうがやや高いと見られています。
ただし「平均」について考える事にあまり意味はありません。
なぜなら、トレーダー業界には年収1億円を超える人が数千人以上いるからです。
そういった方々が平均年収を押し上げています。
現実には、FXであれば「1年通じてトレードをしてプラスになっている人」の割合は30%台だと言われています。
つまり「何も考えずにトレードして勝てるほど甘くはない」という事ですね。
ですが、逆に言えばFXについてきちんと勉強していれば稼ぐことは十分可能です。
もちろん、億トレーダーになることも夢ではありません!
個人トレーダーになるのが現実的です
一口にトレーダーと言っても、
- 個人トレーダー
- 企業に在籍するトレーダー
の2種類があります。
個人トレーダーは文字通り、「自分だけで取引をするトレーダー」です。
取引口座の開設さえ行えば、特別な資格や肩書きなどがなくても、その日から個人トレーダーになることは可能です。
一方、企業に在籍するトレーダーになりたいのであれば、まず証券企業や投資銀行などで働き、そこで「トレード部門」に入る必要があります。
そういった企業はいわゆる「エリート」でないと門前払いされる可能性が高いため、ほとんどの方にとって現実的ではありません。
ですから、今からトレーダーを目指すのであれば個人トレーダーになるのがおすすめです。
個人トレーダーであれば気楽です。特に「兼業トレーダー(本職を別に持つトレーダー)」の場合、もっと穏やかにトレードができるはずです。
高年収を得やすいのは株トレーダーとFXトレーダーのどちら?
「個人トレーダーになる」とすると、多くの日本人の頭に浮かぶのは
- 株トレーダー
- FXトレーダー
の2種類のどちらかだと思います。
単に「年収を高くしたい」という観点で考えると、FXトレーダーになるのがおすすめです。
その主な理由は以下のとおりです。
- 最大レバレッジ倍率が全く違う
- 取引可能時間が違う
- FXトレードなら投資先の倒産リスクが少ない
- 取引手数料が安い
- 投資対象が少ない
- FXのほうが情報収集が楽
1.最大レバレッジ倍率が全く違う
FXのレバレッジは、海外FX業者を利用する場合、数百倍、数千倍にする事ができます。
一方の株トレードの場合は、最大でおよそ3.3倍までとなっています。
資金が1万円あるとすれば、
FX:数百万~数千万円
の運用・取引ができるということです。
ですから、FX取引のほうがトレーダーにとって圧倒的に時間的効率が良いのです。
2.取引可能時間が違う
トレード可能な時間ですが、基本的には
FX取引:平日の24時間
となっています。
株取引についても、条件次第ではこれ以外の時間でも注文が可能です。
ただし、その場合は「次の日の注文」扱いになります。
たとえば「日中フルタイムで働いている人」が「株トレーダーを副業にして年収をアップさせたい」という目標を叶えるのは正直困難です。
しかし、FXトレードの場合、「いつでも世界のどこかでトレードがある」ため、好きな時にトレードすることが可能です(ただし平日)。
ですから、昼間働いている人でも無理なくFXトレードで年収を上げることができます。
特に日本時間の「22時~26時」は、NY市場がオープンしてチャート変動が大きくなるため、非常に稼ぎやすいタイミングだと言えます。
3.FXトレードなら投資先の倒産のリスクが少を持っている意味がなくなります。
また、「その企業が何らかの問題を起こして株価が急落する」という可能性もあり得ます。
このようなことが、FXトレーダーの頭を悩ませていることは確かです。
一方、FXトレードの場合、投資対象が「国の通貨」となります。
ですから、価値がゼロになる確率は限りなくゼロに近いわけです。
4.取引手数料が安い
FXにおける取引手数料のことを「スプレッド」と言います。
このスプレッド、狭いFX業者では「米ドル/円で0.3銭以下」としているところもあります。この場合、10万通貨のトレードをしても手数料は300円以下となります。
一方、株の場合は「勝った株のトータル金額」に応じて手数料が高くなります。
通常の規模の取引であれば数百円~数千円となるはずです。
そもそもの投資形式が違うため、単純に比較するのは難しいですが、FXトレードの方が手数料が低いことは明らかです。
5.投資対象が少ない
FXトレードでは「通貨の組み合わせ」を選んで投資する事になるのですが、実際のところその組み合わせは数十~数百種類程度しかありません。
中でも「メジャーな組み合わせ」に絞れば、20~30種類くらいとなります。
「そんなに少ないと稼ぎにくいのでは?」と感じるかもしれませんが、実際には「初心者FXトレーダーはとりあえず米ドル/円にしておこう」などと言われているくらいであり、「選択肢の少なさ」はむしろメリットでしかありません。
一方、株式投資の場合は、東証に限って考えても3,800種類以上の投資対象(銘柄)が存在します。ですから、FX初心者トレーダーにとっては、まず「選ぶこと」が大変です。
6.FXの方が情報収集が楽
FXトレードの場合、基本的に各国の経済指標、政策金利、情勢などを調べれば良いため、情報を収集するのは意外と楽チンです。
それもネットで検索すればSNSや情報サイトもありますので十分と言えるでしょう。
しかし、株の場合は「各企業の経営状態」など、詳細情報もしっかりチェックする必要があるため、情報集めの難易度は高いです。
場合によっては「四季報」なども確認する必要があります。
まとめ:FXトレーダーになって高年収を目指しましょう
トレーダーの年収はまさに「ピンからキリまで」。「トレードによる年収に限ればマイナス」という人もいれば、年収1億円を超えている人もいます。
しかしながら、きちんとトレードについて勉強し、適切な方法でトレードを実行すれば、年収1億円以上も夢ではありません。
とにかく、おすすめはFXトレードです。
株式トレーダーという選択肢もありますが、
FXトレードは
- ハイレバレッジ
- 取引時間が長い
- 手数料が低い
- 選択肢が少ないからかえってやりやすい
- 情報が集めやすい
といったメリットがあるため、FXトレーダーのほうが年収アップしやすいです。
取引時間も長いため、「FXを副業にして年収を少しでも上げたい」という人には向いているトレード形態です。