FXトレーダーのなかには「スワップポイントだけで生活できたら…」と考えたことがある人もいるかと思います。
国内FXだとレバレッジ倍率が25倍までですから、それは少し厳しいかもしれません。
ですが、海外FXの場合は最大レバレッジが数百~数千倍のところがあるので、その理想が叶うかもしれません。
今回は、スワップで稼ぐ方法を具体的に紹介していきます。
目次
FXのスワップで稼ぐ方法(ほぼノーリスク)
では、FXのスワップポイントを稼ぐ手順を見ていきましょう。
まずは、ほぼノーリスクで稼ぐ手段を解説していきます。
ポイント・手順は以下のとおりです。
- 両建てをする
- 両建ての仕方について
- 扱える通貨ペアの条件
- 指値注文をする
- レバレッジ倍率を高くする
- スワップポイントを確認する
- 決済する
1.両建てをする
この手段でスワップで稼ぐのであれば両建てが必須となります。
両建てとは「買いポジションと売りポジションを同時に保有してリスクを下げる手法」のことです。
両建てについては賛否両論ありますが、ここでは単に「スワップで稼ぐための単なる手段である」と割り切ってください。ただし、そもそも両建てを禁止している国内FX業者・海外FX業者が少なくないので気を付けましょう。
「じゃあ、業者Aで買いポジションを持ち、業者Bで売りポジションを持てばいいのでは?」と感じるかもしれませんが、そういった方法での両建ても禁止しているところが多いです。
「複数のFX業者を使っての両建て」であってもまず間違いなくバレますので、余計な冒険をしないようにしましょう。
2.両建ての仕方について
両建ての仕方は非常にシンプル。
「買いポジションと売りポジションを同一の値」にするのが必須です。これなら相場がどう変動しようがプラスマイナスゼロになるのでノーリスクです。
理論上、相場を見る必要さえありません(が、一応毎日チェックすることをおすすめします)。
3.扱える通貨ペアの条件
この手法で扱えるのは「買いポジションスワップポイントと、売りポジションでのスワップポイントがどちらもプラスである通貨ペア」だけです。
一応「片方のマイナススワップを、もう片方のプラススワップが上回っている通貨ペア」でもOKですが、安定性が下がるのでおすすめしません。
4.指値注文をする
「両方のポジションのスワップポイントがプラスの通貨ペア」を見つけたら注文します。
FXの注文方法は主に2つあります。
成行注文=「今買う」と人間の動作で行う注文。「指定したつもりの値」からズレる可能性がある
この「ほぼノーリスク・スワップで稼ぐ作戦」の最大のポイントは、買いポジションと売りポジションを同じ値で持つことですから指値注文をしましょう。
「成行注文でも大丈夫でしょ?」と感じるかもしれませんが、少しのズレが大きな損失を招くことがあるのでおすすめしません。「この作戦において成行注文を選ぶメリット」が特にありません。
5.レバレッジ倍率を高くする
レバレッジ倍率は高くしたほうがいいです。
海外FX業者の利用がおすすめですが、海外FX業者のスワップポイントは低い傾向にあるので、レバレッジを効かせないと「ほぼノーリスクとはいえ、さすがに利益が少ない」という状態になります。
レバレッジ倍率を高くすれば、元手が少なくて済みますからより安全性が上がります。
6.スワップポイントを確認する
「買い・売りポジションともにスワップポイントがプラスのペア」を見つけたら同じ値でポジションを取って後は放置、というわけにはいきません。
少なくとも1日1回はスワップポイントをチェックしましょう。場合によってはどちらかのポジションがマイナスになってしまう事があるからです。
そうなった場合は、いったんポジションを手放しましょう。両方のポジションの値は一緒ですから、損をすることはありません。決済が済んだら、もう一度「両方のポジションがプラスになる通貨」を探します。
7.決済する
決済はできるだけスプレッド(手数料のようなもの)が狭いときに行いましょう。
そのほうが当然利益が大きくなります。
FXのスワップで稼ぐ方法(リスクあり)
続いて、FXのスワップで稼ぐ別の方法を紹介します。
最初にお伝えした手段よりもリスクが高いですが、工夫すれば比較的安全にスワップで稼ぐことができます。
1.知名度の低い通貨を扱う
「新興国通貨」を扱うということです。
新興国通貨はドルや円などの「安定している通貨」に比べると、政策金利が大きくなりやすいです。たとえば「トルコリラ」の政策金利は14%です(2022年6月)。
2.海外FX業者の「XM」がおすすめ
トルコリラが絡む通貨ペアのスワップポイントはどれも高い場合が多いです。
そのなかでも特に高いのが「XM」という海外FX業者です。
XMの場合、「ユーロ/トルコリラの売りポジション」のスワップポイントが1日(1ロット)あたり2000円程度(2022年6月)となっています。
ただし、「売りポジション」の話であって、「買いポジション」ではないので気を付けてください。
3.「スワップで稼ぐ」だけにしましょう
トルコリラは変動しやすいので、「スワップで稼ぐ&為替差益で稼ぐ」というふうに欲張ると、結果的に大損をする可能性があります。特にFX初心者のうちはスワップで稼ぐことだけを考えましょう。
4.いつ決済する?
これについては「毎日、決済するかどうかを決める」ことをおすすめします。
先ほどの「ほぼノーリスク作戦」のように「とにかく長期保有」と考えていると、損失が大きくなる場合があるからです。
XMの場合、平日の朝7時くらい(サマータイムなら6時くらい)のタイミングでポジションを持っていると、スワップポイントがもらえるので、この時刻を必ずまたぎましょう。あとはチャート変動を30分ほど見守り(売りポジションなので)、相場が上がってきたら決済します。多少の為替差損が発生しますが、スワップポイントでカバーできる場合が大半です。
5.他の通貨ペアでも可能
ここでは「トルコリラ/ユーロ」という通貨ペアで解説しましたが、もちろん他の通貨ペアでも同じ手順でスワップポイントで稼ぐことができます。ただ、「トルコリラ/ユーロが一番効率がいい」というのが一般的な見解です。
もちろん今後色々な情勢が変わって、トルコリラ/ユーロ以上に稼ぎやすい通貨ペアが出てくるかもしれませんし、トルコリラ/ユーロで全く稼げなくなる日もくるかもしれません。
「ずっとトルコリラ/ユーロで良いとは断言できない」という事を頭の片隅に入れておきましょう。
まとめ:FXのスワップで稼ぐのは現実的
「さすがに都合がよすぎるし、スワップで稼ぐのは無理なのでは?」と感じていた人もいるかもしれませんが、実際には工夫すればスワップで稼ぐことも夢ではありません
- リスクを最小限にしたいなら「両建て作戦」
- リスクがあってもいいなら「トルコリラ/ユーロ作戦」
を取ることをおすすめします。
ただ、特に海外FX業者の場合は、国内FX業者と違ってレバレッジ倍率を高くしやすいので、スワップポイントだけにこだわっているともったいないかもしれません。
レバレッジ倍率を上げて普通に取引したほうが、結果的に稼げるかもしれないですが、リスクとリターンのバランスで考えましょう。