バイナリーオプションで逆張りは使えるのか?

バイナリーオプション取引には「逆張り手法」というものがあり、これを使用して取引するケースがあります。

「逆張り」とは、相場の流れとは逆方向に取引を行うことですが、バイナリーオプション初心者の方には「逆張り」がどんなものかよくわからない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、バイナリーオプションにおける逆張りについて見ていきましょう。

逆張りとは?

逆張りとは、相場の反発を狙ったエントリー手法を言います。たとえば、下降トレンドの場合、上方向に反発することを予測する、上昇トレンドの場合には下方向に反発することを予測してエントリーを行うものです。

逆張りはトレンドの反発だけでなく、レンジ相場での反発も狙うことができ、相場における選択肢が広がる取引手法となっています。レンジ相場では逆張りは有効とされ、その時間帯で取引を行うことが適切な逆張り方法となっています。

当然、逆張りの反対に「順張り」があります。

順張りとは、上昇相場において為替を購入し下落相場で売却する手法です。逆張りの動きは順張りに比べると非常に短期の傾向があり、判定時間が近い取引においては効果的とされています。

逆張りのベストタイミングは、レンジ相場が形成されやすい時間帯で、東京市場の開場時間帯がおすすめです。

順張りについてもっと知ろう

順張りが最も効果的なのは「トレンド相場」の時となります。よって、順張りのエントリータイミングは、「トレンド相場が形成されやすい時間帯」になります。ロンドン市場とニューヨーク市場が開場している時間帯がトレンド相場になる最適なタイミングとされています。これは逆張りが東京市場がベストであることと反対の傾向となります。

バイナリーオプションの逆張り手法

逆張り手法として効果的なものとしては、次の3つの手法です。

3つの逆張り手法
  • 移動平均線
  • オシレーター系
  • ボリンジャーバンド

移動平均線

移動平均線とは、一定期間の価格の平均値を計算し、それを折れ線グラフで表したものです。

過去のいくつかの日数にわたって計算し平均値が移動していくことから「移動平均」と呼ばれます。

移動平均線はとても一般的なテクニカルチャートで、相場の方向性やトレンドを把握するための指標として広く用いられているものです。日足チャートでは5日線や25日線、週足チャートでは13週移動平均線や26週移動平均線などが一般的に使われます。また長期移動平均線と短期移動平均線が下から上に交差する状態を「ゴールデンクロス」と呼び、上昇のサインとなります。

このように移動平均線は、株価や為替などの価格データと組み合わせて使用されることが多く、売買タイミングを判断するのに役立ちますが、過去の一定期間の平均を計算しているので、実際の価格変動に対しては少々遅れが生じるデメリットもあります。

移動平均線はMACDやボリンジャーバンドなどの他のテクニカルチャートにも応用されています。

オシレーター系

オシレーター系で代表されるものとして、RSI(相対力指数)とストキャスティクスは、人気のあるテクニカル指標です。

RSIとは、J.W.ワイルダーによって考案され、相場の相対的な強さと弱さを示す指標として知られているもので、特にボックス相場の継続している場合には高い的中率となりますが、強い上下トレンドが形成されると売買シグナルが出た場合でもトレンドが続くことがあります。

一方ストキャスティクスとは、株価の一定期間の変動幅と終値から、相場の相対的な勢いを示すオシレーター系のチャート分析指標です。「売られすぎ」や「買われすぎ」の状態を判断することができます。

RSIおよびストキャスティクスは、どちらも相場の強弱を判断するための指標ですが、たとえばRSIの数値が20%以下から30%以下なら「売られすぎ」と判断され70%以上から80%以上なら「買われすぎ」と判断されます。

バイナリーオプションでは、売られすぎの状態だと相場が反転して上昇する可能性があるものの、買われすぎの状態では相場が反転して下落する可能性があると予測されています。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、米国の投資家であるジョン・ボリンジャーによって考案されたテクニカルチャートの一種です。

移動平均線とその上下に2本ずつの標準偏差を加えた計5本の線で表現され、主にトレンドの強弱を分析するために使用されるテクニカルチャートです。

ボリンジャーバンドの標準偏差が広がっている場合、その方向への価格変動が強いことを示すなど、トレンドの強さや弱さを見極めるのに優れたツールであり、多くの投資家に高い人気を誇ります。

なお、ボリンジャーバンドは、収束と拡散を繰り返す性質があり、その特性を利用して「順張り」や「逆張り」投資に活用することができます。順張りではトレンドの拡大が確認される場合にエントリー。逆張りではトレンドの反転や収束が予想される場合にエントリーすることが基本です。

ボリンジャーバンドは、価格の変動範囲や相場の不安定さを視覚的に捉えることができるため、トレードの意思決定に役立つツールと言えます。

バイナリーオプションで逆張りを実践するために

逆張り取引で利益を得ようと思ったら、以下のようなことを実践していく必要があります。

バイナリーオプションや逆張りについて学ぶ

逆張りの理論は、バイナリーオプション以外にもFXや株式投資など幅広い投資分野で有用です。

よってバイナリーオプションに限らず、投資全般の知識を高めることにより逆張りの理論をより効果的に実践することができます。それにより勝率を一気に向上させることができる可能性もありますので、投資にかける時間とコストを惜しまずに常に学習するのがよいでしょう。

デモ取引で実践感覚を磨く

多くのバイナリーオプションプラットフォームでは、デモアカウントを提供しています。

逆張り戦略など、さまざまな取引理論をデモアカウントで試すことは、実際の市場で取引する前の貴重な練習となり得ます。デモ取引を活用することで、自身の取引戦略の有効性を試すだけでなく、必要に応じて戦略を調整する機会を得られます。実戦同様の環境での練習を通じて、実取引に自信を持って臨むことができるようになります。

本番取引で実行する

本やデモ取引で学んだ知識を実践に活かすことはとても重要ですが、デモ取引でうまくいったからといって、本番でも同じ結果が出るとは限りません。

実際の取引にはメンタル面で大きくデモ取引と異なります。デモ取引はリスクのない仮想資金でトレードしますが、本番では実際の自分のお金を使うので当然ながらリスクが伴います。

もちろん最初からうまくいくことはありませんし、経験を積んでも成功と失敗を繰り返すこともあります。とはいえ、経験を通じて得た知識は、この先の投資活動において良い影響を与えてくれることでしょう。

バイナリーオプションは誰でも簡単に始められる投資です。逆張りの経験をきっかけとして、FXや株式投資に挑戦してみることに価値があります。ぜひ自身の投資スキルを向上させていきましょう。

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