日本で取引可能なバイナリーオプション業者はなにも国内の業者だけではありません。海外の業者も日本市場ではサービスを提供しています。金融庁登録をしているか否かという問題はあるものの、日本市場に参入している海外FX業者は魅力的なサービスを見せつつ、ここ最近は特に日本の投資家を募っていることが伺い知れます。
今回はバイナリーオプション業者、国内と海外どちらがおすすめなのか?その違いについて見ていきたいと思います。
国内と海外のバイナリーオプション業者の違い
国内と海外のバイナリーオプション業者の主な違いは、運営会社の所在地と日本の金融庁に登録しているかどうかにあります。海外のバイナリーオプション業者は、ほとんどが日本の金融庁に登録していません。これは、適切なサービスを日本国内で提供するための公式な認可がないことを意味します。そのため、海外業者は自国の金融法規に従ってサービスを運営しています。国内業者と海外業者のこの違いは、運営の基準やサービスの質に影響を与える可能性があります。
- GMOクリック証券(外為オプション)
- 楽天証券(楽オプ)
- 外為どっとコム(外貨ネクストバイナリー)
- FXプライム byGMO
- IG証券(バイナリーオプション)
- ヒロセ通商(LION BO)
- トレイダーズ証券(みんなのオプション)
- ハイローオーストラリア
- theoption
- FIVE STARS MARKETS
- bi-winning
- ビナリウム
- zentrader
日本のバイナリーオプション業界では、ギャンブル性の高い取引と見なされ、2013年に規制が導入されました。この規制は、金融商品取引に関する法令や金融商品取引業者への監督指針の改正を受けて、バイナリーオプション業者が所属する「一般社団法人金融先物取引業協会」によって設定されました。これにより、業界全体での取引の安全性と透明性が保たれるようになっています。
日本のバイナリーオプション業界には、投資者を不当なリスクに晒さないよう規制が設けられています。この規制は、「個人向け店頭バイナリーオプション取引業務取扱規則に係るガイドライン」として定められ、投資損失が限定されるバイナリーオプションの特性が、投資者を無計画な投資へ誘う可能性を持つと指摘しています。このため、金融商品取引を健全に保ち、過度な投機を防ぐため、一般社団法人金融先物取引業協会は自主規制の下で具体的な対策を検討し、これを実施するためのワーキンググループを設置しています。
これによると、バイナリーオプションの二者択一による判定を数十秒、数分で行うものはギャンブル感覚での取引を助長し損失を出す人間を増やしてしまうと判断されるため、バイナリーオプション取引を自主規制することを促されていることがわかります。
日本国内のバイナリーオプション業者は、共同で話し合いを行った結果、2013年8月にバイナリーオプションに関する規制を導入し、同年11月からその規制が施行されることになりました。しかし、この規制は一般社団法人金融先物取引業協会に加盟している国内業者のみに適用されるため、海外のバイナリーオプション業者には影響しません。
この規制によって、
- 短期取引のハイローの禁止
- 取引時間と判定時刻間隔の変更
- 運営による総取りの禁止
- 売り買いの両方による価格提示に変更
- 知識確認テストの実施
などが適用されるものとなりました。
バイナリーオプションに限らず投資においては、特に国内業者の場合金融取引法の規制と向き合う必要があります。それではあまりうまみを感じない、そういう場合には海外の業者を選択肢に入れてみると良いでしょう。
国内と海外のバイナリーオプション業者比較
国内バイナリーオプション業者と海外のバイナリーオプション業者を比較してみると以下のような特徴があることがわかります。一目で見ても全く逆のような立ち位置で運営を行っていることがわかります。それだけ特色は異なりますので、それぞれしっかりと見ていきましょう。
国内バイナリーオプション業者 | 海外バイナリーオプション業者 | |
口座開設までの時間 | 1週間~10日程度 口座開設審査が通れば、3~5営業日ほどで口座開設完了通知が自宅に郵送され取引可能に | 1分~5分 フォームから名前・住所などの必要情報を入力すれば口座開設完了。即時取引が可能 |
知識確認テストの有無 | あり 口座開設を行う際に投資経験の有無・投資の最低限の知識を確認するテストを受講する必要あり | なし 口座開設したところで国内バイナリーオプション業者のように投資経験の有無や投資知識は問われない |
判定時間 | 2時間 バイナリーオプション規制により、極端に短い時間での取引は禁止。判定時間が2時間に固定 | 30秒~ 海外バイナリーオプション業者時間が自由に設定。30秒取引以外に1分、5分、15分などの短時間取引も可能 |
1日の取引回数 | 12回 バイナリーオプション規制により判定時間が2時間と固定されたことで1営業日の取引回数上限は12回 | 無制限 閉場していない限は、取引回数等に制限がなく何百回でも無制限に取引可能 |
ペイアウト率 | 固定 ペイアウト金額は1,000円といった具合に固定化されている。オプションの購入代金が変化するといった仕様に | 180~230%程度 投資額は自由に設定可能で、取引ごと決められたペイアウト倍率にそった配当金額を受け取り可能 |
税金 | 申告分離課税 他の種類の所得と合算せず、分離して課税する申告分離課税 | 総合課税 他の所得と合算して税金を計算する総合課税 |
バイナリーオプション業者を選ぶ際の注意点
バイナリーオプションを扱う業者は、日本国内外を合わせると数多く存在します。その多さにどれを選べば良いか迷うことがあるかもしれません。その場合、いくつかの業者で口座を開設してみるのも一つの方法です。例えば、国内の業者と海外の業者を各1つずつ、加えてペイアウト率が高い業者を選んでみることで、各業者の特徴を掴むことができます。また、デモ取引を利用して各業者の取引ツールの使い勝手を試すのも良いでしょう。投資活動を長く続けるつもりなら、使いやすいUI/UXを提供する業者を選ぶことも重要です。業者のサービスの質は見た目だけでは分からないため、実際に自分で操作してみて、感覚を確かめることが大切です。