バイナリーオプションで引き分けの場合はどうなる?

バイナリーオプションについて調べていると「引き分け」という言葉がチラホラと出てくるかと思います。
バイナリーオプション取引をおこなっていくのであれば、この引き分けについてはきちんと理解しておいたほうがいいです。
今回は改めて、バイナリーオプションにおける引き分けとは一体何なのか、また引き分けがあるメリットやデメリットについても触れていきたいと思います。

バイナリーオプションでの引き分けとは何なのか?

バイナリーオプションというのは、一定の時間が経過したときにレートが上がっているのか、それとも下がっているのかを予想する投資です。
予想が当たれば勝ちで、予想が外れれば負けというシンプルな仕組みです。
ただ、まれに買値と判定値が同値で終わってしまうこともあります。
要は、上がるか下がるかを予想したのに上がりも下がりもしないということが起こり得るわけです。
こういう状況を「アットザマネー」と表現するのですが、アットザマネーを引き分けとする場合、勝ち判定にはなりませんが、投資した金額は戻ってきます。
しかしながら、アットザマネーを引き分けではなく、「アウトオブマネー」とする場合、つまり負け判定と見なす場合には投資した金額が戻ってくることはありません。
負けのときと同じく、投資した金額が没収されることになります。
基本的にバイナリーオプションは「利益が得られる勝ち」か「投資した金額が没収される負け」かのどちらかになるのですが、引き分けがある場合には「利益が得られる勝ち」「投資した金額が没収される負け」「投資した金額が戻ってくる引き分け」という風に3つの結果へとわかれることになります。

引き分けの有無はバイナリーオプション業者によって異なる

先ではバイナリーオプションにおける引き分けについてお話ししましたが、引き分けという判定があるかどうかはバイナリーオプション業者によります。
同値だった場合に引き分けとしてくれるバイナリーオプション業者もあれば、同値だった場合も負けとするバイナリーオプション業者もあるのです。
このあたりはそれぞれのバイナリーオプション業者の判断に委ねられることになります。
引き分けかどうかはだいたいバイナリーオプション業者の「よくある質問」などのページに記載があるかと思いますので、口座を開設する前にチェックしておくといいでしょう。

引き分けがある場合のメリットとデメリット

では、バイナリーオプション業者に引き分けがある場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

引き分けがある場合のメリット

引き分けがある場合のメリットとしては、やはり勝率が上がるという部分が挙げられます。
もちろん、引き分けは勝ちではないのですが、だからといって負けでもありません。
投資をした金額が戻ってくるわけですから、プラスマイナスゼロになるだけです。
もし同値が負け判定だったときよりも、同値が引き分け判定だったときのほうが勝率は明らかに高くなります。
負ける可能性を少しでも減らせるわけですから、気持ちにも余裕が出てくるのではないでしょうか。

引き分けがある場合のデメリット

バイナリーオプションに引き分けがある場合のデメリットですが、これはほぼないと考えていいでしょう。

引き分けがない場合のメリットとデメリット

では、続いてはバイナリーオプションで引き分けがない場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

引き分けがない場合のメリット

引き分けがない場合のメリットもほぼないと考えてよさそうです。
バイナリーオプション業者によっては引き分け判定を設けない代わりにペイアウト倍率を高くしていると思われるケースもありますので、その点はメリットと言えるかもしれませんが、メリットと言えるほどではないというのが正直なところでしょう。
また、引き分けがない分、「勝ち」と「負け」という2つの結果だけを考えられるので、損益計算がしやすい側面はあるかもしれませんが、引き分けがある場合のメリットと比べるとこちらも弱すぎます。

引き分けがない場合のデメリット

引き分けがない場合のデメリットは、やはり勝率が低くなってしまうという部分が挙げられます。
引き分けがなくなることによって、同値でも負けという負け判定となるケースが増えてしまうわけですから、その分、どうしても不利になります。
バイナリーオプションでは勝率を高めていくことがポイントでもありますので、引き分けがないことで最初から勝率が低くなってしまうのは結構な痛手です。
引き分けのないバイナリーオプション業者を利用する場合には、引き分けがないことで低くなっている勝率をさらに高めていく努力が必要になります。
また、同値というのはレンジ相場でよく報告されているので、引き分けがない場合のデメリットとしてはレンジ相場での取引がやりにくくなるという部分も挙げられるかもしれません。

もし引き分けがないならレンジ相場を避けてトレンド相場を狙うこと

正直なところ、バイナリーオプションにおいては引き分けのあるバイナリーオプション業者を選んだほうがいいです。
ただ、引き分けのあるバイナリーオプション業者というのはそう多くはありません。
実際に、かつては引き分け判定を設けていた大手のバイナリーオプション業者が引き分け判定をやめてしまったというケースもあります。
バイナリーオプション業者にとっても引き分け判定の受け入れはそれなりに負担になるでしょうから、これからどんどん引き分け判定を設けるバイナリーオプション業者が増えてくるとは言えません。
では、自分の利用しているバイナリーオプション業者が引き分け判定をおこなっていない場合、どうしたらいいのでしょうか?
それはズバリ、レンジ相場を避けてトレンド相場を狙うことです。
というのも、トレンド相場を中心に取引をしている方というのは同値になることがあまりなく、逆にレンジ相場を中心に取引をしている方は同値で投資した金額を没収されてしまうことが多いからです。
レンジ相場だから絶対に同値が起こるというわけではありませんが、可能性としてはトレンド相場よりも高そうなので避けたほうがいいでしょう。

勝率を高める努力も忘れずに

今回はバイナリーオプションにおける引き分けについてお話ししましたが、同値というのはそう頻繁に起こるものではありません。
そのため、同値が引き分けになるかどうかにこだわるよりは、そもそものバイナリーオプション全体での勝率を高めるために努力をしていくことが建設的です。
あまりバイナリーオプション取引の経験がないのであれば、まずは取引の回数を重ねて、毎回の取引を記録に残し、取引後に分析していくようにしましょう。
勝てる要素と負ける要素を見つけ出し、負ける要素だけを取り除いていけば勝率はどんどん上がっていくはずです。
また、そうすることで自分なりのバイナリーオプション取引におけるルールというものを確立していくことができるでしょう。
ルールを決めて、毎回のバイナリーオプション取引では根拠のあるエントリーをすることが大切です。
もちろん、バイナリーオプションそのものから退場してしまわないように、資金管理も徹底していかなければいけません。
当たり前のことを当たり前に実践できるようになれば、バイナリーオプションの勝率というのは高まっていくものです。

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