バイナリーオプションの「ペイアウト率」とは?利益の仕組み

バイナリーオプションで利益を出すには、いかにペイアウト率の高い取引で勝てるかがポイントとなります。しかし、バイナリーオプション初心者であれば「そもそもペイアウト率って何?」「どの業者を選ぶのが得?」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、バイナリーオプションの利益に直結するペイアウト率について、利益が出る仕組みや国内外業者における違いを解説します。さらに、ペイアウト率に基づく利益の計算事例も掲載しています。バイナリーオプションで利益アップをねらいたい方は、ぜひ参考にしてください。

バイナリーオプションの仕組み

そもそもバイナリーオプションとは、外国為替レートの通貨ペアが一定時間後に指定値よりも高くなるか低くなるかを予測する投資です。選択肢は「上がる」「下がる」かの二者択一であり、初心者でも比較的簡単に取り組める投資の一つといえます。

また、予測が当たれば報酬が獲得でき、外れたら支払った金額を損失するのが取引の特徴です。為替レートの値動きを読み取るスキルが必要ですが、きちんとした勉強と経験を重ねれば勝率アップが図れます。

バイナリーオプションの取引には、以下の3種類があります。
種類によって取引手法が異なるため、きちんと理解しておきましょう。

取引の種類判定方法
ラダー取引目標レートよりも「上がる・下がる」で判定します。
一般的な取引方法です。
レンジ取引判定時刻に目標レートの範囲内へ入っているかを判定します。
値動きが少ない相場に適した取引方法です。
ワンタッチ取引判定時刻までに目標レートへ到達したかを判定します。
海外バイナリーオプション業者のみで行われる取引方法です。

バイナリーオプションの「ペイアウト率」とは何か?

次に、「ペイアウト率」に関する詳細を説明します。

ペイアウト率は、「払い戻し率」とも呼ばれ、バイナリーオプションでの取引において、正確な為替レート予測を行った際に得られる報酬の割合を指します。

例えば、一つの取引で1,000円のチケットを購入した場合の受け取り可能なペイアウトは次のようになります。

ペイアウト率払い戻し金額利益
1.5倍1,500円500円
1.8倍1,800円800円
2.0倍2,000円1,000円

また、予測が当たらなかった場合には、ペイアウト率の高低にかかわらず、投資したチケットの金額は失われます。これは、高いペイアウト率を持つ取引では、成功すれば大きな利益を獲得できるという意味でもあります。

そのため、バイナリーオプションで利益を上げるためには、取引を行う前にペイアウト率を確認し、慎重に選ぶことが重要な戦略になります。

国内と海外の業者には違いがある

バイナリーオプションを始めるには、業者の見極めも欠かせません。
以下は、国内業者と海外業者の違いを一覧にまとめたものです。

 国内業者海外業者
出金拒否の有無なしあり
ペイアウト倍率1倍〜20倍(変動制)1.6倍〜2.4倍(固定制)
取引時間24時間24時間
取引回数12回以下無制限
取引期間最短2分(2時間毎に判定)最短30秒~
通貨ペア数5〜8通貨10通貨
税率20.315%5%〜45%(総合課税)

この表からは、国内と海外のバイナリーオプション業者でペイアウト率が大きく異なる点が見て取れます。
どのように違うのか、国内外における業者をそれぞれ例に挙げて解説していきます。

国内バイナリーオプションのペイアウト率

国内バイナリーオプション業者のなかでも有名な「GMOクリック証券」の場合、ペイアウト率は以下のようになっています。

ラダー取引20.0倍
レンジ取引12.0倍

このように、バイナリーオプション国内業者では0.8倍~20.0倍まで幅広いペイアウト率を取り扱っています。ただし、取引は2時間に1回しか判定されず、1日12回の取引が限度となります。

国内バイナリーオプション業者の場合は取引できる回数が少ない分、ペイアウト率が高いトレードを選んで1回あたりの利益を大きくするのが良いといえます。とはいえ、 ペイアウト率が高いトレードは、難易度が高いのが事実。初心者が勝率を上げるには、あまり高すぎないペイアウト率を選ぶのが無難かもしれません。

海外バイナリーオプションのペイアウト率

海外バイナリーオプションの業者のなかでは、メジャーな「ハイローオーストラリア」を参考にしてみます。ハイローオーストラリアでは、以下のペイアウト率で取引が可能です。

ラダー取引1.85倍~2.20倍

海外バイナリーオプションの場合、ペイアウト倍率は1.6倍~2.4倍程度に設定されており、なかでも1.8倍~1.9倍での取引が一般的です。予測が的中すれば報酬が約2倍、外れたら没収というシンプルな仕組みなため、初心者でも利益の仕組みがわかりやすくなっています。

また、海外バイナリーオプション業者では最短30秒で判定時刻を迎えるのも特徴です。やろうと思えば1日に何百回もの取引が可能なため、1日の回数が限られる国内バイナリーオプションに比較すると、報酬に大きな差が出ると考えらえます。

シミュレーション:海外業者の利益を計算してみよう

ここからは、実際に得られる利益がどの程度になるのかを、さまざまな視点でシミュレーションしてみます。
海外バイナリーオプションにおける取引を想定しながら、計算してみましょう。

 

シミュレーション1. 1,000円取引の場合

まずは、以下の条件でシミュレーションしてみましょう。

 

シミュレーション
  • ペイアウト率・・・1.8倍
  • チケット購入額・・・1,000円

予測が的中した場合と外れた場合、それぞれの利益を計算してみます。

当たり・・・1,000円 × 1.8倍 = 1,800円の払い戻し (利益800円)
外れ・・・1,000円 × 0倍 = 0円 (利益なし/1,000円の損失)

このように、1,000円で取引すると利益も少なめですが、負けた場合でも大きな損失になりません。初心者であれば、この程度からスタートするのが安心です。

シミュレーション2. 2,000円取引の場合

次に、ペイアウト率は変わらず掛け金を上げた場合もシミュレーションしてみます。

 

シミュレーション
  • ペイアウト率・・・1.8倍
  • チケット購入額・・・2,000円

この場合も、予測が的中した場合と外れた場合、それぞれを計算してみましょう。

当たり・・・2,000円 × 1.8倍 = 3,600円の払い戻し (利益1,600円)
外れ・・・2,000円 × 0倍 = 0円 (利益なし/2,000円の損失)

このように、同じペイアウト率でも取引金額が2倍になれば、利益も倍になります。払い戻し金額だけに注目すると、高額報酬を得られた気分になる方もいるかもしれません。ただし、負けたときの損失も2倍と考えれば、慎重な取引が必要といえます。

シミュレーション3. ペイアウト率を上げた取引の場合

最後に、ペイアウト率が少し高い取引だと利益がどのようになるのかシミュレーションしてみます。

 

シミュレーション
  • ペイアウト率・・・2.0倍
  • チケット購入額・・・2,000円

それぞれの損益は以下のようになります。

当たり・・・2,000円 × 2.0倍 = 4,000円の払い戻し (利益2,000円)
外れ・・・2,000円 × 0倍 = 0円 (利益なし/2,000円の損失)

このように、ペイアウト率が上がれば1回の取引でかなり高額の報酬を得られます。

しかし、ペイアウト率が高いトレードは判定時間が30秒の短時間取引がメインです。初心者には難易度が高く、場合によっては予測が連続で外れて損失ばかりがふくらむ可能性も否めません。もしどうしてもチャレンジしたいと思う場合は、リスクをともなう点を十分理解したうえで自己責任のもとでチャレンジしてみましょう。

バイナリーオプションで利益を上げるにはペイアウトが重要

バイナリーオプションで利益を求めるなら、当然ペイアウト率の高い設定で取引するのが良いです。
ただし「ペイアウト率が高い=予測が難しい」という点を忘れてはいけません。
それでも挑戦する場合には、自身のスキルに自信があり、値動きが落ち着いているときだけと決めておくのも一つです。

もし、勝率の高いトレードを実現させたいなら、ペイアウト率を少し下げて安定した取引を行うのがおすすめです。いずれにしても、デモ口座で経験を積んだのちに、少額トレードからスタートさせて少しずつ利益を出せるようにしていきましょう。

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