バイナリーオプションのペイアウト倍率と勝率の関係

投資のひとつとして人気を高めているバイナリーオプションなのですが、バイナリーオプションを始めるのであればペイアウト倍率と勝率の関係について理解しておいたほうがいいでしょう。
その上で、勝率を高められるようにしていけばバイナリーオプションでもそれなりに結果が出せるようになるはずです。
今回はバイナリーオプションにおけるペイアウト倍率と勝率の関係をできるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

運だけで勝負するとバイナリーオプションの勝率は50%くらい?

海外バイナリーオプション業者でのバイナリーオプション取引は、基本的に以下の2つのパターンで考えていくことになります。

パターン1一定の時間が経過したときにレートの上下の予想が当たる:勝ち
パターン2一定の時間が経過したときにレートの上下の予想が外れる:負け

一定の時間が経過したときにレートの上下の予想が当たれば勝ちとなり、ペイアウト倍率での払い戻しを受け取ることができます。
一方で、その予想が外れたときには負けとなり、購入金額がそのまま没収されることになります。
一定の時間が経過したときに上がるのか、それとも下がるのかという2択を予想するだけなので、確率的には運だけで勝負をしても50%です。

引き分けの可能性を考えると勝率が50%を下回ることも

先ではバイナリーオプションは予想が当たるか外れるかの2つのパターンで考えていくことになるという話をしましたが、例外もあります。
それは引き分けになってしまうケースです。
どういうことかというと、バイナリーオプションではエントリーしたタイミングの値と判定時刻の値がまったく一緒になるという可能性もあるのです。
もちろん、頻繁にあることではないのですが、同値で引き分けになった場合の判断はそれぞれのバイナリーオプション業者によって変わってきます。
同値で引き分けになった場合、負けという判定にはせずに購入金額が戻ってくるというところもありますし、負けたときと同じように購入金額を没収するというところもあります。
利用しているバイナリーオプション業者が同値で引き分けになった場合を負けと判定するのであれば、引き分け分も負けに含まれるようになりますので、割合としては負ける可能性のほうがほんの少し高くなります。
そのため、実質的には勝率が50%を下回るということも出てくるわけです。

バイナリーオプションの勝率を考える上で押さえておきたい大数の法則

バイナリーオプションの勝率を考える上で、押さえておきたいのが大数の法則というものです。
大数の法則というのは、確率論・統計学における基本定理のひとつで、ある試行を繰り返すと回数が増えれば増えるほど、その事象が起こる確率に近くなるというものです。
例えば、サイコロを振ったとします。
6つの目があるうち、その中で1の目の出る確率は振る回数を増やせば増やすほど6分の1に近づいていきます。
これは感覚的にもイメージしやすいでしょう。
基本的に回数が多くなればなるほど、運というものの影響がなくなっていくわけです。
回数が増えれば増えるほど運の要素はなくなっていき、想定される確率にどんどん近づいていきます。
つまり、大数の法則をバイナリーオプションに当てはめて考えていくとどれだけ運が悪かろうが、どれだけ運が良かろうが、バイナリーオプションの取引回数が増えれば増えるほど、バイナリーオプションの勝率は50%に近づいていくということです。
ただし、バイナリーオプションは通常のハイローでペイアウト倍率が2倍以下に設定されることがほとんどなので、勝率50%では損をしてしまいます。
要は、運だけで勝負してしまうとバイナリーオプションでは必ず損をしてしまうとも言えるわけです。
逆に、テクニカル分析を駆使して、勝率を50%から少しでも引き上げていくことができれば、利益を積み重ねていくことができます。

ペイアウト倍率と勝率の関係を具体的に数字から見てみる

続いては、バイナリーオプションにおけるペイアウト倍率と勝率の関係を具体的に数字から見ていきましょう。
例えば、1回の購入金額を1,000円として、ペイアウト倍率を1.90倍とします。
勝率と取引の回数を重ねたときのプラスとマイナスを見ていくと、以下のようになります。

勝率1020304050100
80%5,20010,40015,60020,80026,00052,000
75%4,2508,50012,75017,00021,25042,500
70%3,3006,6009,90013,20016,50033,000
65%2,3504,7007,0509,40011,75023,500
60%1,4002,8004,2005,6007,00014,000
55%4509001,3501,8002,2504,500
50%-500-1,000-1,500-2,000-2,500-5,000
45%-1,450-2,900-4,350-5,800-7,250-14,500
40%-2,400-4,800-7,200-9,600-12,000-24,000

勝率が50%までは100回取引をおこなってもマイナスですが、勝率が55%になるとプラスになります。
これはあくまでも5%刻みで見た場合ではありますが、1回の購入金額を1,000円として、ペイアウト倍率が1.90倍の取引をおこなう分には勝率55%から利益が出るということです。

バイナリーオプションの勝率を上げるためにできること

では、最後にバイナリーオプションの勝率を上げるためにできることをいくつかご紹介していきたいと思います。

できるだけいろいろなトレード手法を試してみる

バイナリーオプションにおけるトレード手法というのは、本当にいろいろあります。
ただ、そのすべてが有効というわけではありません。
タイミングもありますし、何よりもトレーダーとの相性もあります。
自分と相性のいいトレード手法を見つけるためにも、できるだけいろいろなトレード手法を試してみましょう。
勝率55%くらいのトレード手法は簡単に見つかります。

トレードの記録を残し、分析する

バイナリーオプションではトレードの記録を残し、分析することも大切です。
どのようなトレード手法で何を根拠にしてエントリーしたのかはもちろん、その結果としてどれくらいの勝率だったのかといった記録を残していきましょう。
その記録を分析することで、勝率が悪くなる要素を排除し、効率的に勝率を高めていくことができます。
ノートを作成してもいいですし、エクセルデータなどにまとめてもいいでしょう。
面倒かもしれませんが、真面目にコツコツ積み重ねることが勝率アップにつながるのです。

予想ツールを活用する

バイナリーオプションで役立つツールとしては、予想ツールといったものも挙げられます。
過去のチャートの推移から先々の為替変動を予想するようなツールもあれば、チャートのパターンを自動検出して為替変動を予想するようなツールもあります。
もちろん、その予想が100%当たるというわけではないのですが、基本的には過去のデータを参考に予想しているものなのでひとつの目安にはなります。

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