FXの自動売買で稼ぐためには?基礎知識や注意点

FXの自動売買に興味はあるけど、「実際にやってみるのは難しそうでハードルが高い」と感じる人は案外多いのではないでしょうか。

今回は、FXトレードの自動売買についての基礎知識について紹介していきます。メリット・デメリット、注意点などをピックアップし、これから自動売買に挑戦しようとする人にも分かりやすく解説していきます。

自動売買とは一体何なのか?

FXトレードにおける自動売買とは、あらかじめ設定しておいたプログラムに従って自動でトレードを行う方法です。システムが勝手に取引を行ってくれることから、システムトレードとも呼ばれます。

一方で、人間の判断でトレードする方法を裁量取引と呼びます。

裁量取引でうまく行かないのはなぜ?

FXトレードを始めるとき、多くのトレーダーは裁量取引から挑戦するはずです。

しかしなかなかうまく行かずに、自動売買を検討する人が多くいます。

裁量取引でうまく行かない原因を、自動売買に解決してもらおうとするわけです。

裁量取引の欠点⇒自動売買によってカバー

裁量取引でうまく行かない原因は、判断力が低下してしまうことがある点にあります。

これは、感情を持つ人間がトレードを行うゆえの欠点でもあります。その日の体調や心理的な状態、注意欠陥などが判断力の低下を招き、売買のタイミングを逃してしまうのです。しっかりと手法が確立していたとしても、ちょっとした判断ミスで勝てないという事態が生まれてしまいます。

手法さえ確立していれば、それに従うだけで良いはずなのですが、感情のある人間はなかなか出来ないというのが実際のところです。

それならば、いっそのことコンピューターに売買してもらえばいいのでは?といった感じで誕生したのが自動売買です。

自動売買のメリット

為替取引を人間が行うがゆえに発生してしまう問題を解決してくれるのが自動売買。そのメリットを見てみましょう。

感情に左右されることがない

トレードに感情が入らないというのが、自動売買の最も大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

含み損が出たとき、損をしたくないという感情からついつい損切りが遅れてしまったり、含み益が出たとき早く利益を確定したい!という感情から焦って利益確定をしてしまったり、といった経験をしているトレーダーは多いでしょう。

このように、感情が邪魔をして本来の取引ルールと異なるタイミングで売買をしてしまうのが、FXの怖いところでもあります。

自動売買では、取引ルールを設定したプログラムに従って機械が勝手に売買してくれるので、人間の感情とは無関係にトレードを行うことができます。

トレードに使う時間を削減できる

FXトレードは魅力的です。しかし、できれば取引に時間をかけたくないものです。

裁量取引の場合、手法によってはずっと画面に張り付いていなければならないこともあります。実際にエントリーしたり決済したりする手続きは一瞬ですが、エントリーのタイミングや決済のタイミングをうかがうのに時間を割かなくてはなりません。

その点、自動売買はプログラムを決定してしまえば、あとはその名の通り自動でシステムがトレードを行ってくれます。大幅に時間を削減することができるので、その時間を使ってほかの仕事をしたり、余暇を楽しんだりすることができるでしょう。

自動売買のデメリット

メリットを見ると良い点ばかりに思える自動売買ですが、残念ながらデメリットもあります。

手数料やスプレッドが高い

一般的に自動売買では、FX業者が提供するプログラムを利用することとなります。

そのため、スプレッドを含む手数料が高くなる傾向にあります。考え方を変えれば、自動売買というシステムを購入していることになります。購入費用に見合った成果が出るのかしっかりと考える必要があるでしょう。

前例のない予測不能な相場には対応できない

FXトレードの自動売買は、過去の値動きに基づいてプログラムが組まれています。

そのため、これまでに経験したことのないような、急激な相場には対応できません。

そうした例は極端だとしても、相場の流れが変わるとこれまで上手く利益を出してくれていたシステムがまったく役に立たなくなるというケースがあります。臨機応変さという点では裁量取引に分があると言えるでしょう。

自動売買の種類

一口に自動売買といっても色々な種類が存在します。

種類、使い方や難易度が異なるで、自分にあったタイプを利用することが大切です。

自動売買の種類と難易度の関係は以下の表のようにまとめることができます。

自動売買の種類難易度
リピート注文型初心者向け
ストラテジー選択型初心者向け
ストラテジー選択型(オリジナル系)初心者~中級者向け
ストラテジー設定型中級者~上級者向け
ストラテジー開発型上級者向け

 

リピート注文

リピート注文型の特徴は、設定がとても簡単なことです。設定を行うのは値幅だけ。値幅さえ決めてしまえば、システムが自動で売買を継続してくれます。

ストラテジー選択型

ストラテジー選択型も初心者向けの自動売買として知られています。自動売買のプログラムさえ選べば、あとはシステムが自動的に売買を行ってくれます。

ストラテジー選択型(オリジナル系)

ストラテジー選択型の中には、FX業者オリジナルのものを使用できる場合があります。オリジナル系については、FX業者ごとにプログラムに特色があり、ストラテジーを選択することに加えてFX業者も選択する必要があります。

選択肢が増えるということで、初心者~中級者向けと言えるでしょう。

ストラテジー設定型

ストラテジー設定型では、FXトレーダー自身が自動売買プログラムを組む必要があります。自分でカスタマイズを組むため、自分のトレード手法を確立していなければなりません。

そういった意味で難易度は高く、FXトレード経験がある程度の中級者~上級者向けの自動売買システムと言えるでしょう。

ストラテジー開発型

ストラテジー開発型も、自動売買のプログラムを自分で組む必要があります。そのため難易度は非常に高く、上級者向けと言えるでしょう。プログラミングの知識も必要となるので、一般的なトレーダーが利用するのは難しいと考えられます。

自動売買を行う際の注意点

これから自動売買を始めようとする人に大切なことは、自動売買を行う際の注意点をしっかりとチェックすることです。たとえば以下脳ようなものを注意点として心にとめておきましょう。

詐欺のソフトが存在する

自動売買ソフトには様々なものがありますが、中には詐欺まがいのものがあります。トレーダーを信用させるため、取引成績を公表している場合もありますが、信用していいのか分からないものもあります。

特に取引成績に関しては改ざんされていることもあるので、本当に信頼できるFX業者なのかよく考えましょう。基本的には、大手のFX業者が提供するプログラムであれば信頼できます。

指揮を執るのは人間というのを忘れない

自動売買一番のメリットと言っていいのが、放っておいてもコンピューターが勝手にトレードを行ってくれるということです。

しかし、これに甘んじて長期間放置しておくことは避けなくてはなりません。為替相場は刻一刻と変化しており、安定的に出ていた利益が、あるときからパッタリ出なくなってしまうことは少なくありません。

  • 売買するのはコンピューター
  • 指揮を執るのは人間

このように、コンピューターと人間の役割分担をしっかり頭に入れておきましょう。

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