今回は「FX口座の資金の引き出し手順や条件」について見ていきます。
特にFX初心者の方が困惑しやすい「引き出し」について触れています。
目次
FX口座からの引き出し方はどこもほぼ同じ
FXに挑戦する前に「口座からの引き出し方法を業者ごとに覚えるなんてできない」と心配になる方もいるかもしれません。
ですが、どのFX業者を選んだとしても、口座資金の引き出し方はほぼ一緒です。
また、もしも分からなくなったとしても、冷静になればそれほど難しいものではありません。
ですから、「基本的な引き出し手順・条件」さえ把握しておけば困ることはありません。
自分の力だけで、FX口座への入金をしたり、引き出しをしたりすることが可能です。
ここからは、具体的に引き出し方法を見ていきましょう。
FXにおける引き出しは主に4ステップ
FX口座からの資金の引き出しは次の4ステップで進めていきます。
- 口座情報の登録
- 「引き出しができる金額」をチェックする
- 現在のポジションを手放すかどうか選ぶ
- 引き出し金額を調整して引き出しをする
これだけできれば、FX口座のお金の引き出しが完了します。
1.口座情報の登録
まずは、引き出し先の口座情報の登録をします。
これをしないと、引き出しはできないので真っ先に済ませましょう。
この作業は、利用しているFXの公式サイトにある「マイページ」で進めていくことになります。
まずはマイページにアクセスします(要ログイン)。
そして、自分のプロフィールをチェックします。
続いて、引き出し先口座の登録をしてください。
2.「引き出しができる金額」をチェックする
次に、「今、引き出しができる金額はいくらか」を確認します。
入出金ページに「引き出し可能金額」「出金可能金額」などの欄があるはずですので、それをチェックしてください。
その際「今日本円で持っている額」しか、「引き出し可能金額」とならないので気を付けてください。
「外貨として持っている資金」がある場合は、一回ポジションを手放して日本円に交換すれば、「引き出し可能金額」に入ることになります。
3.現在のポジションを手放すかどうか選ぶ
そして、現在のポジションを手放すか否か選びます。
この工程が、FX口座からの引き出しをするときに最も重要な部分だと言えます。
FX口座の資金を100%引き出したい場合は、今持っているポジションを売らなければなりません。
4.引き出し金額を調整して引き出しをする
ここまで進んだら、いよいよ引き出し手続きを行うことになります。
ですが、FX口座からの引き出し方法そのものは非常に簡単です。
以下の3つの手順を踏んで、口座からの引き出しをしてください。
- 「FX口座からの引き出しができる金額」をチェックする
- 「実際の引き出し金額」を決める(入力する)
- 「引き出し申請処理」を完了させる
1で「FX口座から最大いくら引き出しができるか」を確認し、2で「そのうちいくらを引き出すか」を決めるということです。
引き出し手続きに成功すると、モニター上の「出金可能金額」が変わります。
そして、FX口座から引き出したお金が反映される銀行口座に振り込まれます。
実際に、銀行口座に反映されたら完了です。
FX口座からの引き出しをするときに気を付けるべきこと
ここまで、FX口座の資金の引き出し方について紹介しました。
最初の数回だけ戸惑うかもしれませんが、慣れればスムーズに完了するはずです。
続いて、引き出しをするときに気を付けるべきこと・意識すべきことについて5つ挙げていきます。
- 銀行口座の登録をお忘れなく
- 引き出しの際の利益に対する税金が発生する
- 引き出しが反映されるまでには時間を要する
- ポジションを手放してから引き出しをする
- 「入金形式」と「引き出し形式」は同一のものになる
1.銀行口座の登録をお忘れなく
FX口座の登録が完了しても、銀行口座の登録を忘れていると、当然引き出しをすることができません。
初めてFX口座の登録ができると、安心してしまって銀行口座の登録を失念する可能性があるので気を付けてください。
また、「FX口座の登録名義」と「銀行口座の名義」は一致していなければなりません。
異なる名義である場合は、引き出しは不可能です。
2.引き出しの際の利益に対する税金が発生する
「引き出した利益」に対して、およそ20.315%の税金がかかります。
また、FXで出した利益に関しては、基本的に自身で確定申告をしなければなりません。
3.引き出しが反映されるまでには時間を要する
まれに入金が遅いFX企業の場合は「ユーザー側の引き出し処理の完了→銀行口座の反映」までに7日くらい要するケースがあります。
通常は、平均すると1~3日(休業日を除く)といったところです。
それぞれのFX業者の公式サイトなどには「引き出し完了までには○日ほどかかります」という紹介があるはずですので、チェックしておきましょう。記載されている日数以上待たされる可能性もゼロではないので、できる限り「早く口座に反映されないと困る」という状況を作らないようにしてください。
4.ポジションを手放してから引き出しをする
先ほども少し触れたことですが、ここではもう少し詳しく解説していきます。
たとえば、FX口座に5万円入れておき、そのうち「ドルを2万円分」購入していたと仮定します。
この場合、その2万円分については「引き出しできる金額」からは外れるという事になります。
極端に言えば「FX口座に5万円入れて、その5万円全てでドルを購入している場合」は、一時的に1円も引き出すことができない状態になってしまいます。
恐らくどのFX業者の公式サイトにも「ポジションを持っているのであれば、その分の引き出しはできません」などの注意書きが掲載されているはずですので、実際のトレードを行う前に読んでおきましょう。
5.「入金形式」と「引き出し形式」は同一のものになる
入金形式がクレジットカードなのであれば、引き出し形式は「入金金額と同額まではクレジットカードから返金、それを超える金額は銀行口座に出金」となります。
また、入金形式が銀行振込なのであれば、出金形式は「銀行口座に反映」という事になります。つまり、基本的に入金形式と引き出し形式をズラす事はできないということです。
これにはマネーロンダリングを防ぐ意味があります。
まとめ:FX口座からの資金の引き出しが完了しない場合は?
最後となりますが、
- 引き出し手続きをしたのにいくら待っても銀行口座に反映されない
- 引き出しの仕方が分からなくなった
などの場合は、FX企業のカスタマーサービスに問い合わせしましょう。
これでほとんどのトラブルは解決します。また、出金処理を代行してくれる場合さえあります。
大手FX業者の中には「日本語対応」が完備されているところが多いので、言葉の壁でつまずく可能性は低くなっています。