日本の個人投資家がどれくらいいるのか気になったことはありませんか?
ウォーレンバフェットやピーターリンチ、ジムロジャーズなど海外の有名投資家は多数いますが、日本の投資家というのはそこまで有名になっていません。
では、日本人は投資をどう捉えているのでしょうか?
また、日本人のマネーリテラシーはどこまで進歩しているのでしょうか?
この記事で詳しく見ていきましょう。
目次
日本の個人投資家人口は?
日本の投資家人口(個人株主数)は、日本証券業協会のレポート(参照「個人株主の動向について」URL: https://www.jsda.or.jp/about/kaiken/files/210915shiryou4.pdf)によると、最新の2020年のデータで5,981万人だそうです。
これは日本の人口からすると、かなり少ないことがわかります。
では、なぜこれ程まで日本の投資家人口が少ないのでしょうか。それには、日本人が持つ考え方や傾向が深く関係しているのです。
日本人は投資が下手って本当?
日本人は世界的に見ても、投資が下手だと言われています。
それは日本人が、
「お金は汗水垂らして稼ぐもの」
「働くことが美徳」
「投資はギャンブルで危険」
という考えを持っているからです。
では、このような考え方になってしまった原因は何なのでしょうか?
日本人に投資の知識が不足している理由
日本人は、投資に関する知識やお金に関する知識がかなり低いです。
これは老後2,000万円問題などが浮上してきた今、かなり問題視されていることです。
そのため、世間では、
- 投資信託
- 株式投資
- FX
- マネーリテラシー
というようなキーワードが話題に上がっています。
しかし、まだまだ日本人は投資やお金に関する苦手意識が抜けません。
それはなぜなのでしょうか?
教育
一番の理由は、教育問題です。
日本というのは、英語、国語、社会、数学、理科というような科目は必修となっていますが、お金に関する授業というのは必修でもなければ、カリキュラムに組み込まれてもいません。
そのため、生きていく上ではなくてはならないお金に関する知識を学ぶことができないまま大人になっていくのです。
こういったことが原因で日本人は、お金の使い方や貯め方、増やし方に関する知識がかなり低いのです。教育されなければ、当然投資に関する知識もあるわけがありませんよね。
自分自身でお金に関する書籍を読んだり、ググって調べてみれば知識は付きますが、小中高くらいの若いうちから自主的にこういうことを積極的にする人は少ないでしょう。
しかし、欧米諸国は違います。
お金に関する教育を小学校のカリキュラムに取り入れて、小さい頃からお金に関する知識を養っているのです。
その代表例がモノポリーを使った教育です。
モノポリーというのは、簡単に言うと資産の増やし方が学べるすごろくゲームです。このようなゲームを小さい時から行うことで、資産の増やし方、お金の稼ぎ方に関する正しい知識を身に着けることができるのです。
また、イギリスでは、バーチャルで株を購入し、その後の動向を学習していくというカリキュラムもあります。
これらの教育を受けてきた子供達は、自然とマネーリテラシーが高まります。
しかし、日本ではそのような教育を受けていないため、お金に関して、無知な状態で社会に放り出されるということです。
そのため中には、「お金に関する教育をしていないのに、いざとなったら国が投資を進めるなんてあまりにも無責任だ!」という人もいます。
確かに、これは正論ではありますが、今さらどうこう言っても仕方がありません。
大事なのは、自力でマネーリテラシーをつけて、間違った知識を子供に植え付けないことです。
固定観念
日本人に投資の知識が不足している理由はもう1つあります。
それは日本人の固定観念です。
お金は一生懸命働いて稼ぐものという固定観念がかなり昔から根付いています。そのため、そのような固定観念を持った大人が、子供にそれを植え付け、そのまた子供にも植え付けるという悪循環が生まれているのです。
もしかしたら、自分の親に、
「投資なんて危険なんだからしっかり働いて稼ぎなさい!」
と言われたことがある人もいると思います。これは、先ほど解説した日本の教育が大きく関係していて、その古い固定観念が今もなお根付いてしまっているのです。
そのため、特に現在の中高年層は、
「投資は危険、ギャンブルである」
「投資で稼ぐのは邪道だ」
と思っていることが多いです。
このような考えを親から教え込まれてしまうと、その固定観念を持ったまま大人になってしまうため負のループ状態となってしまうのです。
ちなみに損失を出すにしても、パチンコやスロットで負けるのはいいが、FXや株式で損失を出すのは絶対ダメ!と考える人が多いようです。もはやこの考え方に関しては意味が分かりません。
貯金割合から見る日本と海外のマネー傾向
日本人は貯金体質であると言われています。
米国の場合は、預貯金が1割強、欧州が3割強となっているのに対し、日本は5割越えとなっています。つまり、日本人はかなり保守的で、貯めておけば安心だと思っているのです。
これを裏付けるのが、投資割合です。
株式や投信の割合は、米国が5割弱、欧州が3割弱に対して、日本は1割程度です。
これらを問題視して、日本は投資信託や積立NISAなどを進めていますが、そもそも投資の知識に乏しいため、始めるに始められないのが現実なのです。
なぜ日本人は貯金が好き?
では、なぜ日本人はここまで貯金が大好きなのでしょうか?
その答えは非常に簡単です。
貯金をすることが一番安全で、安心だと思っているからです。
マネーリテラシーが低い日本人は、お金を手元に持っておけば、何かあった時に重宝すると思っています。
確かにそれは一理ありますが、寝かしていてはお金は増えません。
超低金利時代と言われている昨今では、銀行に入れていたところでお金は増えませんし、今後、休眠口座の維持手数料が取られる可能性も出てきています。
物価が上がればお金の価値は下がるので、額面上は減らないとしても「価値自体は下がっている」ということも起こります。
そのため、貯金をしておけば安心で、絶対に減らないという考えは今すぐ捨てるべきなのです。
また、日本人は寄付をするということにも抵抗を感じる人が多いです。
なぜなら、自分のお金が無くなってしまうからです。
ただでさえ保守的な日本人は、お金を自分の懐にしまっておきさえすれば将来も安心だと思っています。
そのため、海外に比べると、圧倒的に寄付や募金額が少なくなっているのです。
日本人はマネーリテラシーが低すぎる
日本人の中には、宝くじを高頻度で買っている人もいます。
宝くじを買うことが悪いことだとは言いませんが、宝くじが当たる確率を考えると、ただお金をドブに捨てているのと同じことになります。
当たる確率もかなり低いのに、当たったところで還元率が50%以下になり、買った瞬間に損をする仕組みになっているのです。
貯金が大好きで、自分の懐からお金を出すことを嫌う日本人でも、「一等10億円!」と言われると、その背景にある当選確率や還元率などは一切考えずに購入してしまうのです。これは、日本人のマネーリテラシーが低すぎることが原因です。
小さい頃から金融教育を受けて入れば、宝くじがいかに割に合わない商品かをすぐに理解することができたかもしれません。
日本人は貯金脳から投資家脳へと変える必要がある
日本人は、これから貯金脳から投資家脳へと思考を変えていく必要があります。
投資というのは、決して悪ではありません。
生活を豊かにしたり、企業が利益を生んで景気を良くしたり、配当金や株主優待を受けることができたりするのです。つまり、投資をすることでたくさんの人が笑顔になるということです。
もちろん、投資で損をすることもありますが、利益を生み出すこともあります。貯金だけをしていると、増えることはありませんが、マイナス金利や銀行の倒産などでお金が減ることもあります。
もう一度お金に関してよく考え、学ぶことがこれからの時代を生き抜くためのコツとなります。
まとめ
日本人はマネーリテラシーが低いです。
投資よりも貯金に走ってしまいがちですが、今後は貯金だけをしていても安心だとは言えなくなります。そのため、改めてお金に関する知識をつけ、貯金脳から投資家脳へと変換させていく必要があるのです。
投資には投資信託、株式、保険、FXなど様々な手法がありますが、当サイトではFXでの投資方法を詳しく紹介しています。
FXと聞くとそれだけで抵抗を持つ人もいると思いますが、それがいわゆる貯金脳です。
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投資は実際にやってみないと分からないことが沢山あるので、まずはやってみれば徐々にでも貯蓄脳から投資脳に変わっていくと思います。
少額でもいいので「まずはやってみる」。やりながら少しずつ勉強していく。この方法が最も効率のいい投資勉強法です。
その辺を詳しくまとめた記事を貼っておくので、興味のある人は参考にしてみてください。