目次
7月18日月曜日のマーケット振り返り
海外マーケット
前週末、米国株は続伸。 期待インフレ関連の指標やFRB 関係者の発言を受けて、FRBが急激な利上げ(1.00%幅) に動くとの観測が一段と後退したことが相場を押し上げました。NYダウは658ドル高と6営業日ぶりに反発。週明けの米国株は反落しました。
主要企業の決算など好材料に反応した買いが先行し、NYダウは一時300ドル超上昇。ただ、アップルが人材採用を抑制するとの報道で、 後場入り後は企業業績を警戒した売りが強まり下げに転じました。 NYダウは215ドル安。
為替市場は週末・週初を通じて円はまちまち、ドルは売り優勢。ドル円はFRBによる急激な利上げ観測後退に加え、先週、約24年ぶりの高値を付けたこともあり、ポジション調整のドル売りが先行しました。 昨日夕刻には一時138円割れ。
米長期金利は週末・週初を通じ概ね2.9%台で推移。週末にはインフレ関連の指標を好感し、一時2.9%を割り込みました。週明けの米長期金利は、FRBによる急激な利上げは米景気を冷やすとの懸念が緩和され、金利上昇 (価格下落) に転じました。
WTI先物は堅調。週末はサウジが米政府と増産合意との観測が後退し反発。週明け、ロシアから欧州へのガス供給不安が高まり、 1バレル=100ドルを超えました。
7月19日火曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均は173円高で4日続伸。特段材料がないなかで買いが先行し、27,000円台に一時乗せました。米企業決算を見極めたいとの見方が優勢で、上値は重い。6月半ば以降、26,000~27,000円でほぼ推移。ドル円はポジション調整的な円買いが優勢で、朝方から80銭程度の円高に。来週の米FOMCで0.75%幅の利上げが確実され、円売りはいったん後退か。 豪ドル円は中国経済への過度の悲観論が後退し、買い戻し優勢。95円をうかがう動きに。
海外マーケット
ロシアからドイツへの天然ガスパイプラインが定期点検終了後に稼働するとの観測から欧州株が全面高。加えて、米FRBの1%利上げの可能性が低下したことを好感する株買い戻しの流れが重なり、米国株も大幅高に。NYダウは754ドル高で反発。小安く始まりましたが、上げ幅を拡大。ほぼ高値引け。4~6月期企業決算への期待感も入った模様。 6月9日以来の水準に戻しました。ナスダックは3%超高に。15日に25日平均線を上回り、昨日は50日は平均線を上回りました。
為替市場では前週までのドル高への修正が継続。世界経済に対する過度の悲観論が後退し、資源国通貨への買い戻しが目立ちました。 豪ドル円は95 円台前半へ上昇し、一時6月10日以来の高値へ。ドル円は円売り戻し優勢に転じましたが、戻りは限られました。前日東京市場の朝方の水準へ。14日の139円39銭からの調整局面。ユーロは21日のECB理事会で予告された0.25%ではなく、0.5%の利上げの可能性が報じられ、買い優勢。対円は141円台へ。
原油(WTI先物)は株高の流れで買い戻し優勢で3日続伸。金(NY現物)は1,700ドルあたりの安値水準で低迷。ドル高や金利上昇から投資環境が悪化。
7月20日水曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均は718円高と大幅に5日続伸し、6月10日以来の高値を記録しました。朝方から前日の米株高を背景に高寄り。上海株などのアジア株や米株先物が堅調だったことも追い風となりました。さらに、日経平均株価がチャート上で200日移動平均(27,600円台)を上回り、相場の先高観を意識した追随買いも入った模様。
ドル円は138円台前半を中心とした動き。日銀の金融政策決定会合などを控え、ポジション調整の円買い・ドル売りが入る場面もありました。
海外マーケット
米国株式市場は、FRBによる急激な利上げ観測後退をきっかけとする、先週末以来の好地合いを維持しています。昨日は、市場予想を上回る米企業の決算発表が多く、業績悪化懸念が緩和され、ハイテク株中心に米株式は続伸。米長期金利は横ばい圏で推移しました。
また、為替市場ではドル、円で買いが先行した一方、ユーロはロシア産天然ガスの供給不安が改めて意識されたことから軟調。NYダウは47ドル高と続伸。ザラ場中は売り買いが交錯、 前日終値水準を下回る場面もあったものの、買いの勢いが上回りました。ナスダックも大幅続伸し1.6%上昇。
米長期金利は時間外取引で3%を割り込む場面があったものの、概ね3.0%台で推移。景気後退のサインとされる、10年国債利回りが2年国債利回りを下回る 「逆イールド(長短金利差マイナス)」は7月5日以降、定着。ドル円は138円台前半での方向感に乏しい展開が継続。
原油(WTI先物)は4営業日ぶりに反落。米ガソリン在庫の増加が嫌気されました。金も反落。ドル堅調が嫌気され、 1トロイオンス=1700ドルの大台を割り込みました。
7月21日木曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均は122円高と6日続伸(3月以来)。朝方は、5日続伸した反動もあり、戻り売りなどで上値の重い展開となりました。後場入り後は堅調。日銀が大規模な金融緩和策継続を決定したことが買い安心感につながりました。 また、欧州のエネルギー供給を巡る不安が緩和されたことも追い風となり高値引け。
ドル円は日銀会合終了直後に上下に振れたものの、概ね138円台前半での動き。タ刻にかけて米長期金利の動きに連動する形で強含みました。
海外マーケット
米株式市場の良好な地合いは継続し米国株は3日続伸。前日に続き、市場予想を上回る米主要企業の決算発表が相次いだことを好感しました。米長期金利の急低下も追い風となり、ハイテク株中心に堅調。米長期金利は、独長期金利などの低下(ECBによる大幅利上げが欧州の景気悪化懸念につながるとの見方が背景)に、予想より弱めの米経済指標も加わり、0.15%の2.87%まで急低下しました。
ECBは11年ぶりの利上げを実施。 一部の予想を上回る0.50%幅の利上げで、2014年に導入したマイナス金利政策は終了。 為替市場では ECB の大幅利上げを受けてユーロが堅調。NYダウは162ドル高と3日続伸。朝方は、利食い売りが先行し一時300ドル超下げる場面もあありました。ただ、売り一巡後は企業業績の底堅さが意識され買いが先行。ハイテク株比率が高いナスダックが大幅続伸(1.4%上昇)。
ドル円は米長期金利の動きに連動する形で137円台前半まで売られた。
原油(WTI先物)は大幅下落。 引き続き米国のガソリン在庫増に加え、 欧州の天然ガスパイプラインの稼働再開も重石。金は押し目買いに加えドル安も好感し反発。
7月22日金曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均は朝方こそ短期的な過熱感を警戒した利益確定売りが先行し下げ幅が100円を超えましたが、米長期金利低下を受けた主力値がさ株の一角が買われ前日に好決算を発表した銘柄にも買いが優勢となりました。結局、前日比111円高の2万7914円と7日続伸。ドル円は、東京時間17時時点で137.58円と15時時点(137.89円)と比べて31銭程度のドル安水準でした。
海外マーケット
NY株式相場は4日ぶりに反落。NYダウは小幅に上昇してスタート後、午後の取引で305ドル安まで下落し、137.61ドル安(-0.43%)と4日ぶりに反落して終了。週間ではダウ平均が1.95%高、S&P500が2.55%高、ナスダック総合は3.33%高とそろって反発しました。
ドル円は続落。終値は136.12円と前営業日NY終値(137.36円)と比べて1円24銭程度のドル安水準でした。
来週の予想
来週のドル円は円安ドル高であると予想。週末、大きく円高に振れましたが一時的であると考えます。ドルと円の金利差は大きく、日銀は金利を上げる姿勢をまったく見せない一方。アメリカはFOMCで大きく利上げに踏み切るとの考えからさらなる金利差が生まれる見込み。現状、円高になる要素はほとんどなく、一時的な調整があっても基本的には円安ドル高で進むと想定。
来週(7月25日から7月29日)の予想レンジ:1ドル136円から140円
来週の重要な経済指標
21:30 米6月シカゴ連銀全米活動指数
23:30 米7月ダラス連銀製造業活動指数
26:00 米財務省2年債入札
22:00 米5月住宅価格指数
22:00 米5月S&Pケースシラー住宅価格指数
23:00 米7月消費者信頼感指数
23:00 米7月リッチモンド連銀製造業指数
23:00 米6月新築住宅販売件数
26:00 米財務省5年債入札《米企業決算》
ユナイテッド・パーセル・サービス[19:00]
ゼネラル・モーターズ[19:00]
ゼネラル・エレクトリック
コーニング
コカ・コーラ
マクドナルド
アルファベット
ファイサーブ
3M
キンバリー・クラーク[20:30]
21:30 米6月卸売在庫[速報]
21;30 米6月耐久財受注[速報]
23:00 米6月中古住宅販売成約指数
27:00 FOMC[米連邦公開市場委員会]声明発表
27:30 パウエルFRB議長、記者会見《その他》
23:30 EIA週間石油在庫統計《米企業決算》
マイクロソフト
テキサス・インスツルメンツ
ボーイング
ロックウェル・オートメーション
ノーフォーク・サザン
ゼネラル・ダイナミクス
ヘス
《ユーロ圏》
21:00 独7月消費者物価指数[速報]
《米国》
21:30 米4-6月期GDP統計[速報]
21:30 米新規失業保険申請件数
24:00 米カンザスシティ連銀7月製造業活動指数
26:00 米財務省7年債入札
《米企業決算》
フォード・モーター
サウスウエスト航空
メルク
ファイザー
ノースロップ・グラマン
ハネウェルインターナショナル
21:30 米4-6月期雇用コスト指数
21:30 米6月個人所得/個人支出
22:45 米7月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]《米企業決算》
イーストマン・ケミカル[05:30]
アップル
インテル
アマゾン・ドット・コム
エクソンモービル
プロクター・アンド・ギャンブル
シェブロン