目次
8月8日月曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均株価は73円高で4日続伸。安く始まりましたが、直ぐにプラス圏に浮上し、上げ幅拡大。
一時100円超高。終値は3月29日以来の高値。29,000円を目指せるか分岐点。好業績銘柄を中心に買いが集まりましたが、やや楽観姿勢が強い印象を受けます。 景気ウォッチャ調査の悪さは材料視されます。
ドル円は135円台前半でもみ合い。前週末の米雇用統計後に円安急進となり、様子見姿勢が強まりました。10日の米消費者物価指数待ちの雰囲気。
海外マーケット
先週末の米雇用統計後に大幅に上昇した米長期金利が一転、低下傾向をたどったため、欧米株式市場では株の買い戻しが先行。
ただし、米半導体メーカーのエヌビディアが5〜7月期の売上高見通しを下方修正したことから、 警戒的な売りが関連銘柄に広がり、株価の上値を抑えました。
米国株や高安まちまち。NYダウは29ドル高で2日続伸しましたが、S&P500とナスダックは続落。 ダウは取引開始直後に300ドル超高で33,000ドル台に乗せましたが、その後は上げ幅を縮小。 10日に消費者物価指数の発表を控え、 売買は低調でした。
為替市場では米長期金利の低下を受けて、前週末のドル高からの反動がみられましたが、ドル売りの動きは限定的。
ドル円は東京時間夕方から一時60銭程度の円高に。しかし、終盤には、円売り戻しの流れとなり、 結局、135円前後に戻す展開。ユーロ円は137円台半ば、豪ドル円は94円台前半でもみ合いに。原油(WTI先物)は4日ぶりに反発し、90ドル台を回復。
8月9日火曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均株価は249円安で5日ぶりに反落。企業決算が嫌気された東京エレクトロンとソフトバンクグループが急落し、2銘柄で日経平均株価を228円押し下げ。
ただ、東証銘柄で値上がり銘柄667に対して値下がり銘柄数は1408で全般的に売りが優勢。
ドル円は値幅40銭程度のレンジ相場。材料薄。135円台では上値が重くなりました。豪ドル円も小動き。
海外マーケット
米半導体製造大手のマイクロン・テクノロジーの業績見通しの下方修正を嫌気して、半導体銘柄を中心に売りが広がりました。 フィラデルフィア半導体指数は 6%超安。ただ、10日に米消費者物価指数の発表を控え、全般的に様子見姿勢が強かったです。
ダウは58ドル安で3日ぶり反落。ナスダックは3日続落。ダウは一時、約130ドル安となりましたが、下値は限られました。
米長期金利がCPIへの警戒感から上昇したことで、様子見姿勢が強い。幅広い銘柄を対象としS&P500は終値で100日移動平均線を5日連続で超えました。
為替市場は全般的に方向感に欠ける展開。ドル円は米長期金利の上昇が後押しして円売りが優勢でしたが、 限定的な動き。上値は135円20銭台にとどまりました。ユーロ円、豪ドル円はもみ合い。
原油(WTI先物)は小反落。需給だぶつき感から上値追いが難しい地合い。金(NY現物)は続伸し、7月4日以来の水準へ。節目の1,800ドルまであと6ドル。
仮想通貨のビットコインは6月のFOMC以降、相場の低迷が継続。20,000ドル割れからは持ち直しましたが、上値は重い。昨年11月の過去最高値から66%安(相場水準が3分の2に)。
8月10日水曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均株価は180円安で2日続落。米株安を受けて市場心理が悪化。 取引開始直後に270円安となりましたが、 下げ渋りました。
半導体製造大手のマイクロンテクノロジーの売上見通しの下方修正で、シリコンサイクル悪化への警戒感が出ました。東証マザーズは3%の急落。内閣改造・自民党役員人事は挙党体制、安定感重視でサプライズなし。
ドル円は米消費者物価指数の発表を控え、もみ合いに終始。135円前後で値幅40銭程度の小動き。豪ドル円も小動き。
海外マーケット
米国株は大幅上昇しました。NYダウは535.10ドル高の33309.51ドル、ナスダックは360.87ポイント高の12854.80で取引を終了。7月消費者物価指数(CPI)が予想を下回りました。結果として、利上げペースが鈍るのではないかとの憶測を呼び大幅上昇。
ドル円は、135円00銭から132円03銭まで下落。132円94銭で引けました。CPIの伸びが鈍化したため、FRBの大幅利上げ観測が後退。ドル売りに傾きました。
8月11日木曜日のマーケット振り返り
日本
※日本市場は休場
海外マーケット
10日の米消費者物価指数(CPI)がインフレピークアウトを示唆したとの受け止め方が広がり、米FRBの利上げ観測が後退。欧米株価は大幅に上昇し、為替市場ではドルがほぼ全面安。
米債券市場では利上げ観測の後退で短い年限の国債利回りは低下しましたが、長めの国債利回りは下げ渋り。10年国債利回りはCPI直後に2.6%台へ急低下しましたが、11日は株高を流れを受けて2.9%近くへ上昇。NYダウは2日続伸。10日に535ドルの大幅高となり、6月7日以来の33,000ドル台を回復。11日は27ドル高。 ただし、10日に急伸したナスダックは11日には小反落。 長期金利の上昇が上値を抑えました。6月の年初来安値からの上昇率はダウが12%、ナスダックが20%に達しました。
ドル円はCPI発表直後に3円近い急落。11日の生産者物価も低めとなったことで、 一時131円70銭台まで円高が進みましたが、米長期金利の上昇で133円前後へ戻しました。ユーロ円や豪ドル円はドル円相場の円高が重しとなり、上値が重い展開。
原油(WTI先物)はIEA(国際エネルギー機関)の原油需要見通しの引き上げで、一時95ドル台まで急上昇。
8月12日金曜日のマーケット振り返り
日本
12日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりの急反発。2万8500円台まで値を上げ、終値ベースで7カ月ぶりの高値圏に上昇。大引けの日経平均株価は10日終値に比べ727円64銭高の2万8546円98銭。
ドル円は上げ渋り。日経平均株価の上げ幅拡大で円売り優勢となり、朝方の132円88銭から午前中に133円49銭まで値を上げました。
海外マーケット
NYダウは3日続伸。上げ幅は300ドルを超えました。CPIを始め、今週発表の物価指標がインフレのピークを期待させる内容となったことが大きな要因です。
ニューヨークのドル円は133円87銭付近まで上昇も133円44銭まで反落。ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が7月の51.5から予想以上に上昇したのが要因。
5月以来最高となったほか、5~10年期待インフレ率速報値が予想外に7月から上昇したためFRBの積極的な利上げを織り込むドル買いが再燃した格好です。
来週の予想
来週(15~19日)のマーケットで、円の対ドル相場は一進一退を予想します。1ドル=131円〜135円台で推移しそうです。7月の米小売売上高や8月のニュヨーク連銀製造業景況指数などが重要ですが、先週のアメリカ雇用統計、今週のCPAに比べると注目は薄いです。アメリカの株価次第で為替も動いていくのではないでしょうか。米国の株価に注目しましょう。
来週の重要な経済指標
・4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値
・6月鉱工業生産
・中7月小売売上高
・米8月ニューヨーク連銀製造業景気指数
・米8月NAHB住宅市場指数
・豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
・独8月ZEW景況感調査(期待指数)
・米7月住宅着工件数
・米7月鉱工業生産
・7月貿易統計
・欧4-6月期四半期域内総生産(GDP)改定値
・米7月小売売上高
・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
・米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
・米7月中古住宅販売件数
・米7月景気先行指標総合指数
・英7月小売売上高
・独7月生産者物価指数(PPI)