目次
8月29日月曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均株価は762円安と急反落。前週末のパウエルFRB議長講演をきっかけとする米株急落を受けて売り先行で寄り付きました。幅広い銘柄に売りが出て寄り付き直後に節目の28,000円割れ。
一時、850円を超える下げ幅を記録しました。一定の押し目買いは入あるものの、米株指数先物が軟調に推移していたこともあり、終始売り優勢。
米利上げ長期化観測もありドル全面高。ドル円は朝方に138円台に乗せた後、午後には一時7月15日以来となる139円00銭を付けました。その後は戻り売り優勢。
海外マーケット
前週末のパウエルFRB議長の講演によって、市場の一部にあった早期利下げ転換への期待が打ち砕かれた余韻もあり、米国株は続落。
米金融引き締めの長期化観測による米景気の一段の悪化を懸念した売りが続きました。米長期債は続落(金利上昇)。一時3.13%と2ヵ月ぶりの水準まで上昇したものの、3.1%前後を挟んでもみ合う展開が続きました。
また、為替市場ではドルがまちまち、ユーロ堅調、円は軟調。 前週末、ECBによる0.75%幅の大幅利上げ観測が台頭したことからユーロが買われました。
NYダウは184ドル安と続落し1ヵ月ぶりの安値で終了。下げ幅は一時300ドルを越え、32,000ドル割れの場面もありました。さすがにこの水準では押し目買い優勢で一時反発も大引けにかけて再び売り物が優勢となりました。
主要通貨に対するドル指数が、一時2002年9月以来の高値を記録したものの、ユーロ買いに押されドル高は一服。ドル円は戻り売りが先行し、欧米市場では概ね138円台後半でのもみ合い。
原油(WTI先物)は続伸し、一時1バレル=97.37ドルと約1ヵ月ぶりの高値を記録。引き続き主要産油国による減産観測などが材料視され買いが先行。
8月30日火曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均株価は316円高で、2万8千円台を回復。米株は続落しましたが、前日の762円超安からの短期的な反発を期待した買いが優勢に。午前中に上げ幅を縮める場面もありましたが一時的で、午後一段高に。
ドル円は138円台後半でもみ合い。動意薄。いったんの円売り材料には出尽くし感がありますが、利益確定的な円買いは活発化せず。米FRB の利上げ積極姿勢を反映した円先安観が強いです。
海外マーケット
米国の経済指標の上振れで、強すぎる景気がインフレ安定化を遅らせるとの見方が浮上。米利上げ局面の長期化観測から株売り債券売り(利回り上昇) が優勢に。NYダウは308ドル安で3日続落。
一時450ドル超安。7月26日以来の終値で32,000ドル割れ50日移動平均線を下回りました。 消費者信頼感指数などが予想以上に強含み、米FRBの利上げへの警戒感が強まった格好です。自律反発期待から反発に転じる場面もあかったです。
為替市場では原油安を背景にカナダドルや豪ドルなどの資源国通貨の売りが目立つ展開となりましたが、円やユーロは小動き。 新興国通貨は高安まちまち。リスク回避の動きは表面化せず。ドル円は指標発表後に139円07銭へ上値を切り上げました。
その後は、跳ね上がった米長期金利が低下したことで、138円60-80銭にレンジを下げてもみ合いに。ユーロは域内の景況感悪化が売り要因となっていますが、この日はインフレ対応のECBの利上げ加速が材料視され、若干、買い優勢。
原油(WTI先物)は前日の急上昇の反動で売りが優勢に。92ドル台へ下落。欧州での天然ガス相場の高騰一服も利益確定売りを促した模様。
8月31日水曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均株価は104円安と反落。米国株の軟調な地合いを主因に寄り付きから売りが先行。寄り付き直後には300円近い下げ幅を記録。ただ、売り一巡後は下げ渋りました。28,000円割れでは押し目買い優勢。
また円安基調、米株指数先物の反発、政府による新型コロナウイルスの水際対策緩和などが株価を下支えしました。
ドル円は、利食い売りなどで138円台後半からジリ安となり、一時138円27銭まで下落。この水準では押し目買い入り、結局行って来いの展開。
海外マーケット
米国株は続落。前週末のパウエルFRB議長講演をきっかけとする軟調な地合いが続いています。
この日もFRB関係者からタカ派的な発言とともに、米長期金利の大幅上昇を嫌気しました。8月は月前半は堅調に推移していたものの、月末にかけて大幅反落しNYダウ、S&P500種、ナスダック総合いずれも月間で4%超の大幅下落を記録。米長期金利は3.19%と約2ヵ月ぶりの高水準まで上昇しました。
また、為替市場ではドル円ともにまちまちの動きとなる中、来週のECB理事会で大幅利上げが実施されるとの見方からユーロがほぼ全面高。NYダウは280ドル安と4日続落。寄り付き直後は自律反発期待から反発に転じる場面もあったものの、軟調な地合いに変化はなかったです。
ドル円はジリ高の展開。米長期金利上昇に連動する形で上昇、東京時間朝方には一時139円14銭と7月中旬以来の高値を記録しました。
原油(WTI先物)は続落。世界景気の悪化懸念等から原油需要が細るとの見方を背景に、再び1パレル=90ドルを割り込みました。金は米長期金利上昇を嫌気して4日続落。月間ベースでは原油が3ヵ月連続の下落、金は5ヵ月連続の下落となりました。
9月1日木曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均株価は430円安と大幅続落。4日続落の米国株が嫌気され、300円近く売られて寄り付きました。その後も売り優勢。米株指数先物や韓国、香港等、主要なアジア株式が軟調に推移したこともあり、一時500円を超える下げ幅を記録。円安はあまり材料視されず、終始冴えない展開。
ドル円は一段高となり、一時139円68銭と1998年9月以来の水準まで上昇。米長期金利上昇一服とともに上値は抑えられ、夕刻にかけて 139円台前半まで押し戻されました。
海外マーケット
米国株はまちまちの動きながら、前週末から急ピッチで下げてきたこともあり、ポジション調整の買い等が優勢となりました。
予想より強めの米経済指標を受けて米長期金利は上昇(価格続落)。一時3.29%と約2ヵ月ぶりの水準まで上昇したものの、米株式市場への影響は限定的でした。米長期金利上昇はドルに追い風となり全面高。
主要通貨に対するドル指数は2002年6月以来の高値、対円では一時140円23銭と1998年8月以来の高値を記録しました。NYダウは145ドル高と5営業日ぶりに反発。朝方から売りが先行したものの、徐々に買いが優勢となり大引けまで持続的な買いが入りました。 一方、 ナスダックは5日続落。米政府による中国とロシアに対する先端半導体の販売制限を嫌気しました。
ドル円は、米長期金利上昇と連動する形で一段高となり140円台に乗せました。その後は売り買い交錯しつつ140円台を維持。
原油(WTI先物)は3日続落し、1バレル=90ドルを大きく割り込みました。中国で新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、都市部での行動規制への懸念が高まった格好です。金は5日続落。ドル高・米金利上昇が嫌気され7月下旬以来の安値を付けました。
9月2日金曜日のマーケット振り返り
日本
日経平均株価は3日続落し、前日比10円63銭 (0.04%)安の2万7650円84銭で終えました。 朝方は前日の大幅安を受け自律反発狙いの買いが値がさ株の一角に入り、上げ幅が一時100円を超える展開。
買い一巡後は戻り待ちの売りに押され下げに転じました。午後は8月の米雇用統計の公表を控え様子見ムードが強まり、方向感の乏しい動きとなりました。
ドル円は1ドル=140円27〜28銭と、前日の同時点に比べ99銭の円安ドル高。1日に発表された米経済指標が堅調な結果となったことで米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを継続するとの見方が強まり、米長期金利が上昇。 日米金利差の拡大を見込んだ円売りドル買いが優勢でした。
海外マーケット
NYダウは反落。前日比337ドル98セント安の3万1318ドル44セント。朝方発表の8月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想の範囲内にとどまり、FRBの利上げ加速の懸念が和らいで買いが先行しました。
しかし、金融引き締めの長期化が景気を冷やすとの観測自体は変わらず、 買い一巡後は売りが優勢になり午後に下げに転じました。2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに小反発し、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=140円05~15銭。朝方に140円80銭と1998年8月以来24年ぶりの安値を付けましたが、足元で急ピッチで円安が進んだ反動で次第に円の買い直しが優勢となった格好です。
来週の予想
来週はさらに円安ドル高の方向に進むと予測します。アメリカの長期金利の上昇が進む中、日本は何も打つ手がなく更なる円安ドル高に進むと考えるのが普通です。場合によっては一気に143円までの円安もあるかもしれません。株価も先週大きく下げたことから今週は上昇傾向になるはずです。株価上昇を円安の追い風になるのではないでしょうか。
来週の重要な経済指標
08:00 豪8月非製造業PMI[確報]
09:30 香港8月購買部景気指数
10:00 NZ8月ANZ商品価格指数
10:30 豪8月求人広告件数
10:30 豪4-6月期企業営業利益
10:45 中国8月財新メディア非製造業PMI
14:00 シンガポール7月小売売上高
15:00 スイス4-6月期GDP統計
15:30 十倉経団連会長、記者会見
16:00 トルコ8月消費者物価指数
16:00 トルコ8月生産者物価指数
16:15 南ア8月スタンダード銀行PMI
16:45 伊8月非製造業PMI
16:50 仏8月非製造業PMI
16:55 独8月非製造業PMI[確報]
17:30 ユーロ圏9月投資家信頼感指数
17:30 英8月非製造業PMI[確報]
18:00 ユーロ圏7月小売売上高
24:30 マン英中銀委員、講演
英保守党党首選、決選投票の結果発表
OPECプラス閣僚級会合[オンライン]
EUウクライナ会合[ブリュッセル]
東方経済フォーラム[8日まで、ロシア・ウラジオストク]
[カナダ、米国]レーバーデーで休場
08:30 日7月毎月勤労統計
08:30 日7月全世帯家計調査
10:30 豪4-6月期経常収支
13:30 オーストラリア中銀、政策金利発表
15:00 独7月製造業受注
16:30 独8月建設業PMI
17:00 台湾8月消費者物価指数
17:00 台湾8月卸売物価指数
17:30 英8月建設業PMI
18:30 南ア4-6月期GDP統計
22:45 米8月非製造業/総合PMI[確報]
23:00 米8月ISM非製造業総合指数 米中間選挙予備選[マサチューセッツ州]
東方経済フォーラム[8日まで、ロシア・ウラジオストク]
06:05 シルク・ニュージーランド中銀総裁補佐、講演
10:00 豪4-6月期GDP統計
14:00 日7月景気動向指数[速報] 15:00 英8月ハリファックス住宅価格
15:00 独7月鉱工業生産
15:00 南ア8月末外貨準備高
17:00 台湾8月貿易収支
17:00 伊7月小売売上高
18:00 ユーロ圏4-6月期GDP統計[確報] 18:00 ユーロ圏4-6月期雇用者数[確報] 18:00 ベイリー英中銀総裁、議会証言
18:30 ドイツ15年債入札
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
19:00 南ア7-9月期BER企業信頼感指数
21:30 加7月国際商品貿易
21:30 米7月貿易収支
21:55 米レッドブック週間小売売上高
23:00 カナダ中銀、政策金利発表
23:00 加8月Ivey購買部協会指数
23:00 メスター・クリーブランド連銀総裁、米経済とFRBの政策について講演
24:55 ブレイナードFRB副議長、経済見通しについて講演
27:00 米地区連銀経済報告[ベージュブック] 27:00 バーFRB副議長[銀行監督担当]、講演
07:45 NZ4-6月期製造業売上高
08:01 英8月RICS住宅価格指数
08:50 日4-6月期GDP統計[二次速報]
08:50 日7月国際収支統計
10:30 豪8月貿易収支
12:05 ロウ豪中銀総裁、講演
13:30 日8月企業倒産件数
14:00 日8月景気ウォッチャー調査
14:30 仏4-6月期雇用者数[確報]
14:45 スイス8月失業率
15:45 仏7月貿易収支/経常収支
16:00 マレーシア中銀、政策金利発表
17:00 南ア7-9月期BER消費者信頼感
18:00 南ア4-6月期経常収支
20:00 南ア7月製造業生産
21:15 ECB[欧州中銀]政策金利発表
21:30 米新規失業保険申請件数
21:45 ラガルドECB総裁、記者会見
22:10 パウエルFRB議長、講演
24:00 EIA週間石油在庫統計
25:00 エバンズ・シカゴ連銀総裁、現在の経済情勢や金融政策について講演
28:00 米7月消費者信用残高
インド太平洋経済枠組み[IPEF]閣僚級会合[9日まで、ロサンゼルス] 東方経済フォーラム[最終日、ロシア・ウラジオストク]
米企業決算:コパート
08:50 日8月マネーストック
10:30 中国8月消費者物価指数
10:30 中国8月生産者物価指数
15:45 仏7月鉱工業生産
15:45 仏7月製造業生産
17:30 英中銀インフレ態度調査
21:30 加8月雇用統計
21:30 加4-6月期設備稼働率
23:00 米7月卸売在庫[確報]
23:00 米7月卸売売上高
23:00 エバンス・シカゴ連銀総裁、会合で開会の辞[ビデオ方式]
25:00 ウォラーFRB理事、経済見通しについて講演 米大統領、インテル新施設起工式に出席し半導体法について演説[オハイオ州]
EUエネルギー担当相、臨時会合[ブリュッセル]
ユーロ圏財務相会合[ユーログループ]
EU財務相非公式理事会[10日まで、プラハ]
インド太平洋経済枠組み[IPEF]閣僚級会合[最終日、ロサンゼルス][韓国、台湾]中秋節
米企業決算
クローガー
デンツプライ・シロナ