FX業者を選ぶ際、スプレッドやロスカットなどを参考に選ぶ方が多いと思いますが、FX業者の選定にあたってはまずは、金融ライセンスの登録状況を見るようにしましょう。
金融ライセンスとは、各国の金融規制を行う監督官庁などが認可するものです。金融ライセンスは国よって認可基準や監視体制はまちまちです。認可基準が厳しい国だと、認可を受けるために膨大な資料を用意しなければならず審査期間も1年位かかります。
しかし認可がゆるい国だと簡易的な資料だけで3ヶ月程度で認可が下りる金融ライセンスもあるようです。金融ライセンスによって投資家が受けられる恩恵やリスクは全く異なるため、FX業者を選定する際はまず初めに金融ライセンスの種類を確認する必要があります。
また、金融ライセンスを持っていないFX会社と取引をしてトラブルを受けてしまった場合、投資家は何の保護も受けることができないため泣き寝入りするしかないのが現状です。FX業者の約7割が大なり小なり不正を行っているという報告もあります。
驚くべきことに、日本のFX会社に関してもほとんどが何かしらの不正を行っていますので、金融ライセンスの種類はしっかり確認するようにしましょう。
目次
認可申請が厳しく、監視体制がしっかりしている金融ライセンスを提供している国を選ぶ!
海外FX業者を選ぶ際は、ライセンスをしっかりチェックしましょう。金融規制が厳しい国のライセンスを取得しているFX業者は必然的に信頼度は高くなります。
金融規制が厳しい国
- アメリカ
- EU 加盟国
- リヒテンシュタイン
- オーストラリア
- 日本
- 香港
- シンガポール
特に、EUは世界で最も厳しい金融規制を引いているのでEUの金融ライセンスをもっているFXgの信用度は非常に高いです。
ただし最近はバヌアツ共和国などの金融ライセンスの信頼度も高くなっています。過去の情報だけではなく最新の情報もしっかり確認するようにしましょう。
どこの国の金融免許を持っているかの確認方法
FX業者がどの国の金融免許を持っているかの簡単な確認方法は、FX業者の公式サイトを見るとわかります。
登録ライセンスについての記載があれば安心です。しかし、支店の住所に騙されないようにしてください。
なぜなら支店の住所はいくらでも取得することができるからです。
住所の調査で重要なのは、法人登記住所です。
正確に法人の登録住所を確認する方法は、口座開設時に同意する規約類の中身を確認することで行えます。
金融規制が緩い国との取引は避ける
金融規制の緩い国は、犯罪に利用されるハイリスク国として扱われます。
低い手数料で品質の良いサービスを提供できる優良な金融機関は、ハイリスク国のFX 業者と取引するメリットはありません。現に、ハイリスク国のFX 業者のカバー先の中に、大手銀行などの優良な金融機関がはいっていることは殆どありません。
ハイリスク国のFX業者は、カバー先になってくれる金融機関の選択肢が少ないため、カバー先の手数料が高くなります。
つまり、ハイリスク国のFX業者は、高コスト体質を強いられています。
厳しい金融免許を取得しているFX業者とコストで勝負しても利益を出すことができないため、虚偽の広告で投資家を集めています。
具体例として、実際に約定することができない低スプレッドや破格のボーナスキャンペーン、ハイレバレッジなどが該当するでしょう。
高コストを強いられているハイリスク国のFX業者は、これらを正当な手段では実現させることができないため、出金拒否や口座内容の改竄、意図的な約定操作、ストップ狩りなどを行なって辻褄合わせをしています。
金融規制が緩いハイリスク国のFX業者では頻繁にこれらのことが起きていますので、顧客とのトラブルが後をたちません。架空の自主規制団体のようなWebサイトを立ち上げ、あたかも金融免許があるように見せかけているFX業者もあります。注意するようにしてください。
複数国にて規制・登録されている FX 業者の場合のチェックポイント
FX業者の中には複数国にて金融ライセンスを取っている業者があります。これらの業者は、金融規制が厳しいライセンスを持っているにもかかわらず金融規制のゆるいライセンスも持っているケースが多いです。
なぜ金融規制の緩いライセンスを持っているかというと、不正をすることによって利益を上げることができるからになります。
金融規制が厳しい金融ライセンスを持っていても実際にトレーダーに適用される規制は、金融規制が緩い国の基準になっていることがありますので注意してください。
金融庁が発表している「無登録業者」という表現
金融庁の公式サイトを見てみると無登録業者の一覧が見られます。
金融庁が公開している無登録業者とは日本の金融ライセンスを持っていない業者のことです。
無登録業者には2種類あります。1つ目は、日本以外の国では金融ライセンスを持ち正式な営業許可を持っていますが゙、日本の金融庁に登録がされていない業者になります。これらの業者の中には、金融規制が厳しいEUの金融ライセンスを持っているところもありますのですべての業者が危険な業者とは限りません。
しかし、2つ目の日本でも海外でも金融ライセンスを持たない架空会社の場合、何の金融ライセンスも持っていないので危険な業者である可能性が極めて高いといえます。
つまり、金融庁の情報だけでは正当な業者であるか危険な業者であるかの判断を正確にすることができませんので注意してください。
金融免許を偽る業者
金融免許自体を偽るケースがあります。実在する金融ライセンスを持っている正規に営業しているFX 業者の社名を勝手にWebサイトに掲載しているケースです。
入金先だけが違うので入金を確認できたらすぐにWEBサイトを閉鎖するという手口になります。
Titan FXはバヌアツの金融ライセンスを保有
TitanFXはバヌアツ共和国の金融ライセンスをもっています。バヌアツの金融ライセンスは以前は決して信頼性が高いライセンスではありませんでしたが、近年、バヌアツの金融ライセンスの信頼度は高まってきています。
バヌアツ共和国(VFSC)
バヌアツ共和国の金融ライセンスであるVFSCは、現状、決して信頼性が高い金融ライセンスとはいえませんが、2019年に規制強化されたことにより信頼性は確実に向上している金融ライセンスです。
バヌアツだけでなく世界的に金融ライセンスの厳格化の流れになっていますので後もこの流れは続くでしょう。
VFSCを取得している主な海外FX業者は以下の通りです。
TitanFX | ライセンス番号 : 40313 |
Milton Markets | ライセンス番号 : 40370 |
FBS | ライセンス番号 : 301924 |
主要な金融ライセンス
この章では、バヌアツの金融ライセンス以外のメジャーな金融ライセンスについて6つ紹介します。
- イギリス(FCA)
- キプロス(CySEC)
- ケイマン諸島(CIMA)
- ベリーズ(IFSC)
- セントビンセント・グレナディーン(FSA)
- セーシェル共和国(FSA)
それぞれの金融ライセンスの特徴についてわかりやすく説明しますのでぜひ参考にしてください。
イギリス(FCA)
イギリスの金融ライセンスであるFCAは世界で最も審査基準が厳しい金融ライセンスです。トレーダーの資産管理やサポート体制などが整っていることは当然ですが、入出金については特に非常に厳しい審査基準を設けています。
またライセンス取得後も継続してライセンスを取得した業者の監視しており、不備があるとライセンスの取り消しもあるようです。
この世界最難関の審査基準のFCAを取得している海外FX業者は主に2社あります。
海外FX業者 | ライセンス番号 |
XM | FCA 538324 |
HotForex | FCA 801701 |
また、FCAには顧客資産取扱規定(CASS)があります。CASSとは、トレーダーの資産を守るための資産保護のルールのことです。
CASSに加入しているFX業者の場合、万が一FX会社破綻しても最大8.5万ポンド(約1,000万円)までトレーダーの資産は補償されるので安心です。
キプロス(CySEC)
キプロスの金融ライセンスであるCySECは、イギリスのFCAと並んで審査基準が厳しい金融ライセンスになります。
CySECを取得するには、資本金や資産管理状況、顧客サポート体制などあらゆる項目に合格する必要があります。
CySECはヨーロッパMiFiD(金融商品指令)に準拠しているため、CySECを取得するとヨーロッパでの営業活動が可能です。
CySECは、2016年から規制が一段と強化されており、ゼロカットシステムの完備や新規口座開設はレバレッジ50倍に規制すること、出金処理は迅速に行うことなど厳しい基準になっています。
また、ICF(Investor Compensation Fund) という補償機関に加入することが義務付けられているので、万が一CySECを取得している業者が破綻しても、顧客の資産は最大2万ユーロ(約240万円)の補償が受けることが可能です。
分別管理も登録業者には義務付けているのでCySECの信頼度はかなり高いといえるでしょう。
ちなみに分別管理とは顧客の資産とFX業者の運営資金を別の銀行口座で管理する資産管理体制のことです。
日本の居住者はCySECの管理下のFX業者に口座開設はできませんが、CySECの金融ライセンスを保有している業者はグループ会社の経営状況のCySECへの報告を義務付けられています。
つまり、他の国のライセンスを取得しているグループ会社でも親会社がCySECを取得していればかなり信頼性が高い業者であるといえるでしょう。
日本人が利用できる海外FX業者では、FxProが該当します。FxProのグループ会社は、CySECを取得していますので安心して取引できそうです。
ケイマン諸島(CIMA)
ケイマン諸島は世界有数の国際金融センターになります。
2020年の統計によると監督している企業数は、銀行が110、ファンドが10709にも及びます。
CIMAが監督している企業の中には世界的なメガバンクや保険会社なども含まれており、非常に信頼性が高いライセンスであると言えるでしょう。
海外FX業者でこのCIMAの金融ライセンス取得している業者は非常に少ないため、CIMAの金融ライセンス取得している海外FX業者は充分信頼できる海外FX業者といえます。
CIMAの金融ライセンスを取得している主要海外FX業者は以下の通りです。
ライセンス番号 | 登録企業名 | 承認日 |
585163 | Tradeview Ltd. | 2012年4月4日 |
ベリーズ(IFSC)
ベリーズの金融ライセンスであるIFSCは、ペーパーカンパニーも取得できる金融ライセンスです。
また、ベリーズ国外で得た利益に対して申告する必要がありません。
つまり、タックスヘイブンとして注目されている金融ライセンスになるのです。このベリーズの金融ライセンスであるIFSCはして信頼性が高いものではありません。
他の金融ライセンスと比べて審査基準が緩いため比較的容易に取得できる金融ライセンスになっています。
ベリーズの金融ライセンスを取得している主要FX業者はAXIORYです。
IFSC自体の信頼性は高くありませんが、AXIORYは完全信託保全を採用しているため、AXIORYの信頼性自体は非常に高いFX会社になりますが、IFSCの金融ライセンス自体は、信頼性が高くないのでグループ会社が取得している金融ライセンスも確認するようにしましょう。
Axiory Global Limited. | ライセンス番号 : IFSC/60/255/TS/19 |
GeneTrade | ライセンス番号 : IFSC/60/366/TS/18 |
セントビンセント・グレナディーン(FSA)
FSA (SVGFSA)ライセンスは規制が緩いです。国としてはまだまだ競争力が低く銀行などのシステムも脆弱になります。
FSAは、マイナーライセンスのため取得している金融ライセンスがFSAだけだと正直不安です。しかし、最近は金融ライセンスの厳格化が進んでいるので今後、FSAの信頼度も高くなるかもしれません。
FSAを取得している主要海外FX業者は以下の通りです。
Land-FX | ライセンス番号 : 23627 IBC 2016 |
Bigboss | ライセンス番号 : 380 LLC 2020 |
MYFX Markets | ライセンス番号 : 24078 IBC 2017 |
IS6FX | ライセンス番号 : 25965 BC 2020 |
セーシェル共和国(FSA)
セーシェル共和国の金融ライセンスであるFSAの審査基準ははっきりって緩いですが、FSAライセンスは分別管理が義務付けられています。
また、ハイレバレッジやボーナスなどの規制を受けないためにあえてFSAを取得している海外FX業者もあるので、FSAを取得しているからといって信頼度が低いと決めつけるのは早計です。
FSAを取得している主要海外FX業者は以下の通りです。
XMTrading | ライセンス番号 : SD010 |
Exness(Nymstar Limited) | ライセンス番号 : SD025 |
Exclusive Markets | ライセンス番号 : SD031 |
まとめ
今回は、Titan FXの金融ライセンスや金融ライセンス全般について見てきました。
海外FX業者の中には、残念ながら怪しい業者もあります。怪しい業者か見分けるためにはまずは金融ライセンスをチェックするようにしましょう。
Titan FXの保有する金融ライセンスは年齢信用度が増している金融ライセンスです。
他のサイトではTitan FXの金融ライセンスは信用度が低いと紹介されているものもありますが、今は決してそんなことはありません。
ぜひ安心して取引できるTitan FXで海外FXデビューしてみてはいかがでしょうか。