海外FXのなかには「本人確認なし」の状態でトレードできるところもあります。
ただ、本人確認なしでFXをする際の注意点もあるので紹介します。
日本人FXトレーダーの間では、XMが最も人気ですので、海外FXの「XM」を例に見ていきます。
目次
海外FXの「XM」を本人確認なしで利用する条件
口座開設を本人確認アシで利用するというのに「条件」というほど大げさなものがあるわけではありません。
単に「日本に住んでいる人」であれば、XMを本人確認なしで使うことができます。
これほど日本人にとって都合のいいサービスをしている理由としては、
- 日本人の性質上「本人確認なしで使えること」を悪用する人がほぼいない
- XMにとっても日本人ユーザーを大事にしたいから
などの事が考えられます。
実は「全世界のFXトレーダーの半数以上が日本人」というデータもあります。XMに限らず、ほとんどの大手の海外FX業者が日本人を大事にしています。
XMを本人確認なしで使う場合の制限とは?
ただ、海外FXのXMを本人確認なしで利用する場合はいくつか制限がかかってしまいます。
- 最大入金可能額が少なくなる
- 入金ボーナスが減る
- 新規口座開設ボーナスがなくなる
- 出金できない
1.最大入金可能額が少なくなる
本人確認なしの状態のままだと、最大入金可能額が20万円までとなります。
ただし、いきなり20万円も入金しなくて大丈夫です。XMをはじめとする海外FX業者は、最大レバレッジが高いので、5,000円~1万円くらい入金すればある程度トレードすることが可能です。
とはいえ、できれば初期資金として5万円くらいは用意したいところです。
2.入金ボーナスが減る
本来、XMで口座を作って入金すると、
それ以降→入金額の20%のボーナス
がもらえます。他にも入金ボーナスを実施している海外FX業者は多いです。
ですが、本人確認なしの状態のままで入金すると、入金ボーナスは「本来の額の半分」になってしまいます。
率直に言ってこのデメリットは大きすぎます。
3.新規口座開設ボーナスがなくなる
XMで新規口座開設をするとボーナスとして3,000円が獲得できます。
ですが、本人確認なしの状態のままだとこのボーナス自体が発生しません。
上述した最大で+25万円になる入金ボーナスと比べると、「3,000円くらい気にする必要はない」と感じるかもしれません。
ですが、3,000円であってもレバレッジ倍率を888倍にすれば、266万4,000円分のトレードができますから、やはり逃したくないところです。
4.出金できない
本人確認なしの状態でも「入金」と「トレード」はできます。ですが、本人確認を済ませてからでないと「出金」はできません。
言い換えれば、「もし何らかの事情で本人確認が不可能なのであれば、いくらXMで稼いでも意味がない」という事になります。
ですから、本人確認なしのままFXトレードをすること自体は可能ですが、トレードを始めた時点から、本人確認書類などの手配を始めましょう。
本人確認なしで海外FXトレードを続けるのはおすすめしない
今回はXMを例にとって説明しましたが、本人確認なしのままだと、
- 出金できない
- 入金やトレードさえできない
- ボーナスがもらえない(本人確認が済んだ時点でもらえる場合もある)
などの制限がかかります。
※制限の内容は業者ごとに違うので口座を作る前に確認しておきましょう。
「海外FX業者」の数はかなり多いので、全部調べたわけではありませんが、本人確認なしで出金までできるところは恐らく一社もありません。むしろ「本人確認なしで出金までOK!」なんて宣伝している海外FX業者があっても、怪しいので使わないほうが良いです。
本人確認なしのままでトレードを続けても、何となく気持ち的にスッキリしませんし、そもそも金銭的に損をする可能性もあります。ですから、「事前に本人確認書類を準備→口座開設&本人確認を同時に済ませる」ことをおすすめします。
海外FXのXMで利用できる本人確認書類は?
では、海外FX業者のXMで使える本人確認書類を挙げていきます。FX業者ごとに微妙な差異があるかもしれませんが、他の海外FX業者でもだいたい同じです。
書類は基本的に2種類必要になります。
- 住所チェック用の書類
- 身分証明用の書類
1.住所チェック用の書類
- 住所が記載されている各種請求書(カード、ネット、スマホ、水道、ガス、電気など)
- マイナンバーカード(写真があってもなくてもOK)
- 納税通知書
- 印鑑登録証明書
- 健康保険証
- 住民票
などが利用できます。こちらは「写真なしでもOK」というのがポイントですね。
2.身分証明用の書類
こちらは「写真あり」でないとNGなので気を付けてください。
- パスポート
- 住基カード
- マイナンバーカード
- 免許証
などを使うことができます。
この中では「免許証」が用意しやすそうです。
あとは、パスポートでも良さそうです。ただし、新規にパスポートを作るとなると費用もかかるのであまりおすすめしません。
よって免許証を持っていないのであれば、マイナンバーカードか住基カードを作ることをおすすめします。
海外FX業者に本人確認書類を提出する際の注意点
- 写真は鮮明に取る
- 書類の期限に注意
- 書類の記載住所に注意
- 書類は2点用意する
1.写真は鮮明に取る
書類の写真を撮って、そのデータを送信することになります。
その際、写真が不鮮明だと再提出を要求されて、本人確認が遅れるので気を付けてください。
とはいえ、それ以上のペナルティなどはないのであまり神経質になる必要はありません。
2.書類の期限に注意
本人確認書類のうち、
- 住民票
- 各種請求書
については「発行から6か月以内」のものでないと使えません。
「昔のものを引っ張り出せばOK!」などと考えていると、弾かれる可能性が高いので気を付けましょう。
3.書類の記載住所に注意
「住所チェック用の書類」と「身分証明用の書類」の住所は一致していなければなりません。
最近引っ越しした人などは気を付けましょう。「名前が合っているだけ」ではダメです。
4.書類は2点用意する
たとえば「マイナンバーカードを、本人確認書類としても、住所チェック用の書類としても使う」ということはできません。
必ず書類は2点準備してください。
FX以外の場面だと「マイナンバーカードや免許証は『本人確認書類として強い』ので、1枚でOK」という事もあるかもしれませんが、海外FX業者では通用しません。
まとめ:海外FXで「本人確認なし」のままでいるのはNG
本人確認なしでも「口座開設」と「トレード自体」までは行える海外FX業者が多いです。ただし、本人確認なしのままで「出金」まで可能なところはほぼ存在しません。
また、
- 最大入金可能額が下がる
- ボーナスがもらえなくなる
などのデメリットもあります。
絶対に本人確認をする事になる
だからこそ本人確認は、口座開設と同時に済ませるべきという事を意識しましょう。
本人確認書類としては、
- 住所チェック用の書類
- 身分証明用の書類
の2つを用意してください。
上記を踏まえて海外FXでのトレードを楽しみましょう!