FXの取引を行う際には、FX業者で口座開設をして取引を行う必要があります。
そのFX業者には、国内FX業者と海外FX業者の2つの種類があり、それぞれ異なる特徴があるため、どちらを使うかどうか迷うという方はいるのではないでしょうか?
それぞれの特徴を比較した時に、分かりやすく大きなレバレッジや豪華なボーナスが用意されているのは海外FX業者です。
そのため、海外FX業者の方が取引しやすいと判断する方も多くいるようです。
でも、海外FX業者にも意外な落とし穴があるから、安易にチャレンジするのは危険だよ!
一見、魅力ばかりに見える海外FX業者ですが、実はデメリットとなる部分もたくさんあります。
そのことを理解せずに取引をしてしまうと、いきなり大きな損失を出してしまったり、トラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。
そこで今回は、海外FX業者を利用する時のデメリットについて詳しく見ていきましょう。
目次
海外FX業者を利用する際のデメリット
海外FX業者にも、利用する際に発生するデメリットは多数あります。
主にトレーダーが海外FX業者の利用をやめとけという時の理由は、以下の4つです。
・信頼できる業者かどうか判断するのが難しい
・支払わなければいけないコストが多い
・最大税率が高い累進課税となる
そこでここからは、海外FX業者を利用する時のデメリットについて詳しく見ていきましょう。
日本語が完璧に使えない場合もある
日本人がよく利用している海外FX業者は、日本人向けのサービスを充実させているケースが多いです。
そのため、公式サイトやメールは日本語で表記されており、英語が読めなくても利用できるようになっていることが大半です。
しかし、業者の中にはカスタマーサポートでは完璧な日本語で対応してもらえることがなく、翻訳サイトで訳しただけということもあります。
そのようなサポートだと、自分の聞きたいことを明確に知ることができずに、トラブルがあった時に困るということも充分に考えられるでしょう。
日本人スタッフが常駐しているところを使う
日本語で安心して海外FX業者を使いたいと考えている方は、カスタマーサポートに日本人スタッフが常駐しているかどうかを確認しておくことが重要です。
日本人から絶大な人気を誇っている海外FX業者の中には、常に日本人にサポートをお願いできるというところもあるようです。
人気があるよ!
海外FX業者は国内の業者とは異なる点も多いため、思わぬトラブルが発生することもあります。
そのため、英語が使えない方は日本人スタッフの有無をチェックしておいた方がよいでしょう。
信頼できる業者かどうか判断するのが難しい
当然のことですが、海外FX業者の運営会社は海外に拠点を置いています。
そのため、その会社がどのような環境で運営をしているのか、今の資産状態がどうなっているのかを判断するためには、海外の資料やサイトをチェックする必要があります。
このような作業は、日本語で取引を始めたいと考えている方には難しいでしょう。
そうすると、運営企業が信頼できるのかどうかを自分で判断するのができず、不安を感じているという方もいるようです。
口コミや金融ライセンスの有無をチェックする
日本人ユーザーの中でも、同じように不安を抱えていることから、詳しい調査を行っている方もいます。
その人が公表している口コミを見れば、運営会社についても知ることができるでしょう。
ただ、それより簡単に口コミをチェックする方法は、「金融ライセンス」の有無です。
海外FX業者の中には、さまざまな運営のために金融ライセンスを取得しているところもあります。
金融ライセンスは国によって取得の難易度が異なるため、より厳しい審査が設定されている業者を使えば、安心して取引を行うことができるでしょう。
初心者の場合、ライセンスを保有している業者の方が安心。
ライセンスの有無と種類は公式サイトに記載されているので、チェックしておきましょう。
支払わなければいけないコストが多い
FXの取引の際にかかる主なコストは、取引手数料とスプレッドの2種類があります。
国内FX業者は取引手数料が無料で、スプレッドもかなり狭い状態で固定になっているため、このような取引コストのことを心配せずに取引を行うことができるでしょう。
しかし、海外FX業者の多くは、スプレッドが広くて変動制になっていたり、別途手数料がかかることが多いです。
そのため、取引を行う際にかかる手数料がかさばると感じる方も多くいるようです。
手数料が高いと、利益が目減りしてもったいないと感じることもあるかもね。
手数料面を国内FX業者と海外FX業者で比較すると、大きな差があって海外FX業者の方が負担になることを注意しておきましょう。
手数料の負担が少ない海外FX業者を選ぶ
海外FX業者の中でもかかる手数料は違うため、手数料が安く設定されているところもあります。
そのような業者を選べば、手数料を負担に感じることなく、取引を行うことも可能です。
その上、海外FX業者は豪華なボーナスキャンペーンが実施されています。
それを使うことによって、手数料分よりもプラスになるケースもあるようです。
事前にしっかりと検討して、自分に合ったところを選ぶといいでしょう。
最大税率が高い累進課税となる
FXで利益を出した場合、確定申告をして税金を支払わなければいけません。
その時の申告方法は、国内FX業者と海外FX業者で異なります。
海外FX業者 | 国内FX業者 | |
課税方式 | 総合課税 | 申告分離課税 |
税率 | 15~45% | 一律20.315% |
他の所得との相殺 | 不可能 | 可能 |
損失分の繰越し | 不可能 | 可能 |
このように両者の違いを見てみると、税率が大きく変わることが分かります。
もしもFXで出した利益が少なかった場合、海外FX業者の方が税金が安くなることもありますが、利益が大きくなるとより多くの税金を支払わなければいけない状態となります。
また、もしも損失が出てしまった場合でも、国内FX業者であれば他の所得と相殺したり翌年に繰り越すことができません。
この点を考えると、税制面では国内FX業者の方がメリットがあるといえるでしょう。
海外FX業者でも節税対策は可能
このように見てみると、海外FX業者で取引をして確定申告を行わなければいけなくなった場合、何も対策ができないように思う方もいるでしょう。
しかし、海外FX業者でも節税対策を行うことは可能です。
FXの取引を行うために必要だった資金に関しては経費として計上することができますし、他の雑所得とであれば相殺することもできます。
このように工夫することで、税金を安くすることも可能です。
海外FX業者の方が利益を出せるという場合、そちらの方が有利になるともいえるね。
税金面は稼いでから考えればいいことでもあるので、まずは自分が利益を出しやすい方法を選んだ方がよいでしょう。
国内FX業者よりも海外FX業者を選ぶべきメリット
ここまで海外FX業者を利用する際に起こる可能性もあるデメリットについてご紹介していきました。
ただ、このようなデメリットを踏まえた上で、海外FX業者を選んだ方がよいメリットもあります。
もちろんプラスになることもあるからどちらも理解した上で選ぶことが重要だね!
国内FX業者よりもメリットとなるのは、以下の通りです。
・大きなレバレッジを使うことができる
・ゼロカットシステムがあって追証を抱える心配がない
そこでここからは、海外FX業者を利用するメリットについて詳しく見ていきましょう。
ボーナスキャンペーンが充実している
海外FX業者を使ってみたいと考えている方の中には、ボーナスキャンペーンが充実していることが要因という方も多くいます。
海外FX業者の多くは、より多くのユーザーに利用してもらえるように、口座開設ボーナスや入金ボーナスなどの複数のキャンペーンを実施しています。
国内FX業者でも多少のキャンペーンは実施されていますが、日本の金融庁の規制が厳しいことによって、なかなかキャンペーンを提供できないという事実があります。
しかし、海外はこのような規制が日本に比べて緩いため、豪華なキャンペーンを受け取ることができるのです。
新規のユーザーはもちろんですが、既存のユーザー向けのボーナスキャンペーンもあるため、長期的によりお得に取引を行うことができるでしょう。
このようなボーナスを使いたいという方の場合、海外FX業者を選ぶことをおすすめします。
だから、ボーナスキャンペーンによって資本を増やすことができれば、よりお得に利益を出せることもあるよ!
海外FX業者によって、ボーナスの量も制限も異なるので、事前にチェックして利用するようにしましょう。
大きなレバレッジを使うことができる
国内FX業者のレバレッジは、どこも最大25倍となっています。
これは日本の金融庁が規制をしていることによって、認可を受けて営業を行っている業者はどこもそれ以上の数値を設定することはできません。
しかし、海外FX業者は日本の金融庁から規制を受けることはないため、平均400~800倍といった高いレバレッジを設定することができるのです。
このようなレバレッジを使うことによって、少ない資金でもより大きな利益を狙うことが可能となっています。
1000倍以上のレバレッジを設定しているところもあるから、より自分で自由に選択できる環境になっているといえるね。
もちろん高いレバレッジを使うことによって、一気に損失を抱えてしまうリスクもあるため、ユーザーが自分で調整することが重要となります。
ただ、少ない資金で一攫千金を狙うことも可能なので、夢がある環境と考えることができるでしょう。
ゼロカットシステムがあって追証を抱える心配がない
国内FX業者と海外FX業者の違いの1つに、ゼロカットシステムの有無があります。
ゼロカットシステムとは、万が一自分の口座残高以上の損失が出てしまった場合に、その損失分をFX業者が負担してくれるというものです。
ゼロカットシステムがある海外FX業者を利用していれば、口座残高以上の損失が出てもそれを支払う必要がないため、最大損失は口座の中にある金額ということになります。
しかし、国内の業者を使っていた場合、急な相場変動によって発生した損失は「追証」として自分で支払わなければいけません。
そのような時を考えると、海外FX業者の方が安心だね。
追証の金額が自分に支払えないような金額だった場合、借金を抱えるかもしれません。
特に海外FX業者では大きいレバレッジを使うことができるので、損失額が膨らむことも考えられます。
そのため、ゼロカットシステムがあった方が安心でしょう。
まとめ
いかがでしたか?海外FX業者は運営元がどのようなところか把握することが難しいですし、国内FX業者のように厳しい規制のもとで運営されているわけではありません。
そのため、海外FX業者の利用はやめといた方がよいと考えるトレーダーもいるようです。
しかし、デメリットは自分の行動で対策をすることもできますし、国内FX業者よりもメリットとなる点もいくつもあります。
どちらの方が自分に合っているのかしっかりと考えて、最適な業者を探して使うようにしましょう。