FXで勝つためには、リスク管理が最も大切であるといわれています。FXはレバレッジがあるので手元資金が少なくても大きな利益を出せるとても魅力のある取引です。しかし、逆にいうと、損失も大きくなってしまう怖い金融商品であるといえます。
FXで勝つためには、様々な知識を身に付けなければなりませんが、何よりも大切なのが資金管理です。しっかりとした資金管理を行うことができれば、FXで大きく負けることはないでしょう。
そこで今回はFXの資金管理について説明します。ぜひ最後まで読んでいただきFXにおける資金管理についてしっかり理解するようにしましょうね。
目次
FXで資金管理はなぜ重要なのか?
FXは資金管理が大切だとよくいわれます。ではなぜ資金管理が大切なのでしょうか?
FXにおいて資金管理が重要な理由は、「ズバリ一度大きく負けてしまうと元に戻すのが大変」だからです。
例えば、元手資金100万円で半分の50万円にしてしまったとします。
100万円が50万円になるということは、50%資金が減ったということですよね?しかし、元の100万円に戻すためには、100%の運用実績を出さなければなりません。元手の資金が減ってしまうと、元に戻すのは非常に大変なのです。
大きく資金を減らしてしまうと元に戻すのが大変になってしまうので資金管理が大切ということになりますよね。
FXのリスク管理方法4選!
この章では、FXのリスク管理方法について紹介します。FXのリスク管理方法はたくさんありますが、今回は主なリスク管理方法である4つの方法について説明します。
- レバレッジは低くする
- 損切りのルールをしっかり決める
- 余裕資金で取引をする
- 少額資金で取引をする
それぞれのリスク管理方法についてわかりやすく説明していきますね。
レバレッジは低くする
レバレッジは、FX最大の魅力です。FXは、レバレッジがあるからこそ、手元資金が少なくても大きな利益を出せます。
しかし、このレバレッジですが使い方によっては、大きな損失を生んでしまうとてつもなく怖いものになるのです。例えば、国内FX会社の最大レバレッジである25倍で取引したとしましょう。
投資資金が100万円の場合、1ドル100円の時に買いの注文を入れると、250,000ドルの買いの注文をいれたことになります。1ロット10,000だとすると、25ロットですね。1ドル101円になれば、25万円の利益が出ます。為替がたった1回動いただけで、投資資金の25%もの利益が出る事は凄いですよね。
しかし、これは逆にいうと、為替が1円自分の予想と逆の方向に動けば25万円の損失が出ることを意味します。FXは、たった1%為替が動いただけで、25%もの損失をしてしまう恐ろしい取引なのです。
しかし、レバレッジを低くすれば、取引ロットが減るので損失額を減らすことができます。もちろん、利益も減ってしまいますが、FXにおいて何よりも大切な事は「いかに損失額を少なくするか」です。
レバレッジを低くすることによってFX取引に慣れることもできますので、FX初心者の方は特にレバレッジは低くするようにしましょう。
損切りのルールを決める
FXで勝つためには損切りは非常に大切です。損切りをしっかりすることができないとFXで勝つことはまずできません。
多くの方は、損切りなんて簡単にできるでしょうと思われていると思います。しかし、損切りを行う事は、思っている以上に非常に難しいことです。
なぜなら、人間は本能で損切りすることを嫌がるからです。どんなに損切りしようと思っていても、本能で損切りを実行することを嫌がるのでなかなか損切りすることができません。
逆に人間は本能で利益を失うことも嫌がります。もう少し持っていれば、もっと大きな利益になる確率が高い状況でも、利益を失いたくないので早めに利益確定してしまうのです。FXで勝つためには損小利大が基本になります。損小利大とは、利益は大きくして損失は小さくするということです。
しかし、人間の本能に従って取引をすると利小損大になってしまいます。利小損大では、FXで勝つことは絶対にできません。FXで勝つためには人間の本能に勝つ必要があります。
本能に勝つためには、損切りルールをしっかり作ることです。曖昧なルールではなく、損切りをしなければならない状況になったら確実に実行できるルールを作る必要があります。損切りのルールを作るには、様々な方法がありますが、おすすめの方法2つ紹介しますね。
- 2%ルール
- 逆指値をいれる
損切りをしっかり行うためのおすすめの方法についてわかりやすく説明します。
2%ルール
2%ルールとは、損失額が全体の資産の2%になった時点で損切りを行うというルールです。
2%で損失をとどめることができれば、何度か続けて負けてもそんなに大きな痛手を被ることはありません。2%ルールは、非常に実行しやすいですし、有効性も高いルールです。
しかし、2%ルールを実行するためには、レバレッジを低くしなければなりません。国内FX会社の最大レバレッジである25倍などの高レバレッジで取引をしてしまうと、取引ロットが大きくなるのであっという間に2%以上の損失が出てしまうからです。
逆指値を入れる
逆指値を入れておけば、強制的に損切りをすることができます。
自分の意思で損切りすることができない方や、年がら年中チャートを見ることができない方におすすめの方法です。逆指値の良いところは、強制的に決済されることになります。人間の意思が入り込む余地がないので、スムーズに損切りすることができるでしょう。
しかし、逆指値を使った損切りルールにも注意点があります。それは、逆指値を取り消してはいけないということです。
逆指値は、簡単に取り消しすることができてしまうので一度入れた逆指値については絶対に取り消ししないようにしましょう。また、相場急変時などは、逆指値通りに決済されないということもしっかり覚えておく必要があります。設定した逆指値より遥か下のラインで決済されることもありますので注意するようにしてくださいね。
余裕資金で取引する
FXに限らずですが、投資をする際は必ず余裕資金で取引するようにしましょう。1週間後や1ヵ月後に使う資金で取引するのは絶対にダメです。なぜなら相場は自分の思うように動かないからです。
自分の予想通りの方向に動かなくても、全体の相場の流れを見ると戻りそうな時は、長期保有しておく必要もあります。
しかし、1週間や1ヵ月後に使う資金で取引してしまうと、レートが戻る前に決済せざるを得ない状況になってしまうので、FXを行う資金は余裕資金で行うようにしましょうね。
また、絶対にしてはいけないのは消費者金融などで借金をして投資を行うことです。自分のお金で取引していても凄まじいプレッシャーがかかるのに、返さなければいけない消費者金融などで借金をして取引してしまうと想像を絶するプレッシャーがかかることになります。
正常な時でも、判断を間違えることがあるのに、異常なプレッシャーがかかっている状況で取引してしまうとより判断を間違えてしまう可能性が高くなるからです。
また、消費者金融の金利は非常に高いので、返済に困り最悪自己破産に追い込まれてしまう可能性もあります。絶対に借金をしてFX取引をすることだけはやめましょう。人生を破綻させてしまうことになります。
少額資金で取引をする
こちらは、特にFX初心者にいえることですが、FXをする際は少額資金で取引するようにしましょう。少ない資金で取引すれば、利益は少なくなりますが、損失も少なくすることができます。
特にFX初心者の場合、FXで勝つよりもまずはFXというものに慣れることが大切です。FXに慣れる前に負けてしまっては元も子もないので、取引する金額は少なくするようにしましょう。
おすすめは、投資に回せるお金のうち40%程度までに投資する資金を抑えることです。
投資に回せるお金のうち40%程度で取引をすれば、万が一、投資に回したすべての資産を失ったとしても、生活に影響を及ぼす事はないでしょう。
FXの資金管理で大切な事は3つ
今までのところで、FXの資金管理方法について説明してきました。
資金管理方法について理解できたところで資金管理を行う上で大切なことについて3つ紹介します。
- 連敗することを前提とする
- 損切りのルールをたくさん試す
- 少額取引できるFX会社で取引する
資金管理を行う上で大切なことについてわかりやすく説明していきますね。
連敗することを前提とする
FXを行う際は、連敗することを前提に取引するようにしましょう。
連敗しても、取り戻せるお金で取引をするということです。一度に大きな利益を出したい気持ちは痛いくらいわかりますが、それでは長期的にFXで勝つことはできません。投資資金を少なくして、4連敗、5連敗しても問題ない損切りルールを作れば、FXで大負けすることはないでしょう。
損切りのルールをたくさん試す
損切りのルールはたくさんあります。どれが自分に合っているか分からないので、特にFX初心者の方は損切りのルールをたくさん試すようにしましょう。
1つ試してダメでも他のルールが自分に合うことはたくさんあります。これに関してはいくら本やインターネットで学んでも実際に試さないとわからないので、とにかくたくさんのルールを試すことをおすすめします。
しかし、実際のFX取引であまりにもたくさんのルールを試してしまうと、あっという間に資金がなくなってしまう可能性があります。
FX会社の中には、仮のお金を使ってトレードすることができるデモトレードを用意しているFX会社も多いので、デモトレードをうまく使って損切りのルールをたくさん試すようにしましょうね。
少額取引できるFX会社で取引する
通常、FXの取引単位は10,000通貨単位です。10,000通貨単位で取引をすると利益は非常に大きいですが損失も大きくなってしまいます。
特に資金管理にまだ慣れていないFX初心者の方は、10,000通貨単位で取引するのはやめましょう。FX会社の中には、1,000通貨単位で取引することができるFX会社もあります。
1,000通貨単位であれば、負けてもそんなに大きな損失が出ないので、その間にFXの資金管理に慣れることができるので、おすすめです。
まとめ
今回は、FX取引において非常に重要な資金管理について説明をしました。
FXで勝つためにはトレード手法など様々なことを学ぶ必要がありますが、何よりも大切なことはこの資金管理になります。資金管理をしっかり行うことができれば、少なくともFXで大火傷することはないでしょう。
ぜひ今回紹介した資金管理の方法についてしっかり理解していただき、FXで大きな利益を出していただければ幸いです。