銀行は斜陽産業であるといわれていますが、まだまだ人気がある業界です。メガバンクの勤務であれば30歳になれば年収1000万円を十分に狙えます。
しかし、その分、労働環境は非常に劣悪です。働き方改革の影響で現在はだいぶ改善されているようですが、それでもまだまだ厳しい業界であることに違いはありません。
そこで今回は、銀行員の労働環境について説明をします。なぜ銀行員はXMなどの良い金融商品を勧めることができないのかのカラクリについても説明しますのでぜひ参考にしてください。
目次
銀行員は評価が全て
銀行員、特にメガバンクの総合職に入るためには、相応の学歴が必要です。
学歴不問といわれている世の中ですが、総合職の場合、ほとんどの人がMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)以上の大学の出身でした。
東大や京大など超エリート校出身者が少ないですが旧帝大出身者は山のようにいます。
決して学歴だけで全てが決まるわけではありませんが、やはり地頭が良い良い人が多く競争が非常に激しいです。
冒頭でメガバンク勤務の場合、年収1000万円を狙えると書きました。もちろん、実現可能です。
しかし、評価を上げていき、最速で「支店長代理」になる必要があります。
大抵メガバンクの場合、入行して6〜 7年で支店長代理になる権利が発生します。しかしすべての同期が、最短で支店長代理になれるわけではなく、肌感覚ですが3人に1人程度しかストレートで支店長代理にはなりません。
この支店長代理になれば30歳前でも年収1000万円に到達します。役職のないヒラ行員の場合、年収は600万円程度ですので支店長代理になった瞬間に年収は大きく上昇します。
まずは、すべての総合職の銀行員は支店長代理になることを目指しますが、先ほど述べた通り決して簡単なものではありません。熾烈な競争を勝ち残った人だけが支店長代理になれるのです。
もちろん、1年に1回、昇格のチャンスがあるのでストレートに支店長代理になれなかった人たちにもチャンスがあります。しかし、2年、3年たっても支店長代理になれない場合、ずっと支店長代理になれない可能性もあるのです。
なぜなら、実力のある若手行員がどんどん出世レースに絡んでくるからです。人事部を、何度も支店長代理になれない人の評価は低くしがちになります。
そのため、評価を上げることが全てになり激烈な職場環境になってしまうのです。
銀行員の評価体系とは
銀行員が出世するためには、評価を上げなければなりません。東大や京大などの超名門国立大学出身の場合は、そもそも入社時点である程度の出世が約束されているので、営業現場でガツガツ稼ぐような仕事はほとんどしません。そのようなエリートは、入行して最初は支店に配属されますが、1回目の移動で経営企画部など銀行の中枢部門に行くことが多いです。
しかし、それ以外の一般行員に関しては実績を上げることが出世のための第一条件になります。投資信託などの販売をする個人部門の場合、評価上げるには、収益を稼ぐことと投資信託などの運用商品の残高を大きくする必要があります。
多くの個人部門に所属する銀行員は、評価上げるために収益を上げることや残高を増やすことに必死になっています。
次の章では、銀行員が収益を上げるための営業手法について説明します。
銀行員の3つの営業手法
収益を上げるための銀行員の投資信託にまつわる主な営業手法は3つです。
- 回転売買を勧める
- スイッチングができる投資信託でも決してスイッチングはおすすめしない
- 利益が出ると乗換含め別の商品への切り替えを勧める
それぞれの営業手法について詳しく説明していきます。
回転売買を勧める
回転売買とは、今保有している投資信託を解約をして別の投資信託に切り替える営業手法のことをいいます。
新規の顧客や既存の顧客でも投資に回していないお金で投資信託を買ってもらうことは難しいです。しかし既に持っている投資信託の場合、新しいお金を投資信託に回すわけではないので、比較的顧客も簡単に切り替えてくれます。
銀行で購入する投資信託の手数料は最近こそ1%台の商品もありますが、少し前までは3%以上が一般的でした。
手数料3%の投資信託で1億円投資信託の残高がある顧客に回転売買を仕掛ければ収益は300万円入ることになります。
営業員にとってこんなにお手軽に大きな収益を稼げる方法はありません。私も現役の銀行員の時はよくこの回転売買を行っていました。1人の顧客で年に3回、回転売買を行うことができれば年間に900万円の収益を上げることができます。
しかし顧客から見ると年に9%もの手数料を払うことになります。購入時手数料の他に投資信託には信託報酬というランニングコストが年に1%~2%かかるのでこれでは顧客は儲かるはずがありません。
今思うと本当に申し訳ないことをしたと思いますが、現役の頃はなんの疑問も持たずに回転売買を行っていました。
支店長によっては、投資信託の残高が大きい顧客の場合、年に4回の回転売買をノルマにしていた人もいます。
このような販売手法から投資信託を購入して儲かるはずがありません。
スイッチングができる投資信託でも決してスイッチングはおすすめしない
スイッチングとは、同じ投資信託の中で為替の影響がある「為替ヘッジ無し型」から為替の影響を極力抑えることができる「為替ヘッジ有り型」などに手数料なしで換えることができる機能です。通貨選択型投資信託の場合、運用する通貨を換えることもできます。
スイッチングをすれば顧客は希望する形態に手数料なしで変更することができるので、非常にメリットの大きい機能です。
しかし銀行から見るとスイッチングをされてしまうと、手数料は入りません。なのでスイッチングで対応できる場合もいろいろ理由をつけて別の投資信託に切り替えようとします。ひどい営業員の場合だとスイッチングができることすら伝えません。
結果的に顧客は、スイッチングできる場合と非常に似た投資信託を手数料を払って購入することになってしまうのです。
銀行の投資信託の販売ルールには顧客にスイッチングの意向を確認するという項目がありますが、多くの銀行員はそのルールを無視して虚偽の記録をして似たような別の手数料の取れる投資信託に切り替えます。
スイッチングを勧めると支店長などの上席に怒られることも常態化していることが多いです。
このような環境の中、銀行員は投資信託の販売を行っているのです。
利益が出ると乗換含め別の商品への切り替えを勧める
銀行員は自分の転勤が近くなると投資信託よりも手数料が取れる保険などに切り替えることを勧める傾向にあります。
米ドルや豪ドルなどの外貨建て保険の場合、円から外貨に換える手数料も含めると10%程度銀行に手数料が入ってくる商品があります。
個人営業を行っている営業員にとってこの10%の手数料は非常に魅力的です。投資信託ではどんなに稼げても3%~4%なので10%は同じ販売金額で倍以上の手数料が稼ぐことができる禁断の商品なのです。
しかし外貨建ての保険にしてしまうと、一定期間は解約してしまうと顧客は大幅に損をしてしまいますし、保険から投資信託や違う保険に切り替えることは投資信託の回転売買とは比にならないくらい厳しいコンプライアンスをかいくぐる必要があります。
一般的に外貨建て保険を顧客に販売するとその顧客からさらに収益を稼ぐことは難しくなってしまうのです。転勤がまだまだ先だと保険にしてしまうと資金が固定されてその後稼げなくなってしまうのであまりこの手法を取る銀行員はいません。自分が在籍する期間を考えて、投資信託の回転売買で収益を稼ぐ場合が多いのです。
しかし、転勤が近くなると自分はいなくなるので、資金が固定されてしまうことに抵抗感が無くなります。顧客のことはもちろん次の担当者のことなど考えない担当者が多いので、自分がいる時に、極力大きく稼ぐために投資信託を手数料の高い保険に切り替えをするのです。
もちろん投資信託から保険に切り替える場合は、支店長などの上席に相談をします。しかし支店長も自分が在籍している間に数字を上げないと評価されないので、支店長の転勤が近くなると投資信託から保険に切り替える傾向はより強くなります。
銀行員は評価を上げるために本部から推奨された商品を得る必要がある
銀行員は、評価を上げるため本部から推奨された商品を得る必要があります。しかし本部から推奨される商品は大抵内容が悪い商品なので決して顧客の為にはなりません。
多くの銀行員はこの事実をわかっていながら本部から推奨された商品を売っているのです。なぜなら出世をしたいからです。
なので、顧客のためになるXMのような良い金融商品を販売できる機会はほとんどありません。
もちろん、銀行で海外FXであるXMを勧めることはできませんが、銀行員でも勧められる良い商品はたくさんあります。しかしそれら良い商品を勧めることは無いのです。
つまり銀行員にコンサルティングをしてもらってもほとんど意味がないということになります。
結局は、投資で利益を得るためにはご自身で知識をつけてXMのような良い金融商品を利用するのが1番の近道になるのです。
なぜXMは優れているのか
XMが優れている理由はたくさんありますが、まずはコストの安さが挙げられます。銀行員が勧める外貨預金の場合、円から外貨に換える場合の手数料は以下の通りの場合が多いです。
- 米ドル…片道1円
- ユーロ…片道1円20銭
- オーストラリアドル…片道1円25銭
- 米ドル円… 1.10pips
- ユーロ円…1.45pips
- オーストラリアドル円…2.52pips
いかがでしょうか? XMのスプレッドと比べると信じられないほど手数料が高いのが分かっていただけるのではないでしょうか?
これだけ高い手数料をとられてしまってはなかなか顧客は利益を出すことができません。いかにXMの手数料が安いのかが分かっていただけるかと思います。
また、銀行の外貨預金の場合は、レバレッジが使えません。手元資金分でしか投資ができないので極めて資金効率が悪い取引になってしまいます。
一方XMの場合、皆さんご存知の通り最大1,000倍のレバレッジが使えます。つまり、圧倒的にXMの方が資金効率の高い取引ができるのです。
このように、銀行が進める商品は非常に内容が悪いものが多いです。また銀行が儲かるものしか基本的には進めません。よって再度になりますが大きな利益を出すためにご自身で知識を身に付けXMの利用をするのが良いのです。
まとめ
今回は、銀行員の労働環境をテーマに説明をしました。銀行員と聞くとエリートがなる職種であると思われている方もいるかもしれません。確かに地頭が良く優秀な人は多いです。しかし銀行の評価体系がそれら優秀な人をつぶしているのが現実になります。
また、銀行員は、自身の出世のために顧客に合った商品を売るのではなく、評価を上げるための商品を販売する傾向にあります。
よって手数料が低いXMのような金融商品を販売することはまずありません。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき銀行員の実態と、いかにXMが優れているかについてご理解いただければ幸いです。