XMの1,000倍レバレッジとゼロカットシステムは本当に安心なのか?

XM Tradingは、2009年に設立された海外FX業者です。
日本人向けのサービスにも力を入れているので、FXの取引をしている方であれば、誰でも一度は耳にしたことがある業者でしょう。

XM Tradingの魅力として1番の言われるのは、1,000倍という高いレバレッジと、それをサポートするゼロカットシステムです。
しかし、この仕組みにはメリット以外に、多くのデメリットがあることを知らない方は多いのではないでしょうか?

 

1,000倍ものレバレッジがあれば少ない資金でも利益が出せるし、ゼロカットシステムで追証の心配もないよね!
メリットしかないように感じるけどなぁ…
そう考えているトレーダーは多いけど、その妄信こそが落とし穴になることもあるんだよ!

 

そこで今回は、XM Tradingの魅力と言われている「1,000倍のレバレッジ」と「ゼロカットシステム」の危険性について見ていきましょう。

XM Tradingのレバレッジとゼロカットシステムの危険性

XM Tradingの1,000倍のレバレッジとゼロカットシステムは、魅力的な点として語られることが多いです。
しかし、実際にはリスクとなる部分でもあり、高い危険性もはらんでいます。

XM Tradingのレバレッジとゼロカットシステムの危険性
・ギャンブル的なトレードをしてしまう人が多い
・大きなレバレッジによって一気に損失を出すリスクがある
・ロスカット水準が低い
・ゼロカットシステムが実行されないリスク
・スプレッドや手数料が高くなる
・XM Tradingが倒産する可能性がある

そこでここからは、XM Tradingのレバレッジとゼロカットシステムの危険性について詳しく見ていきましょう。

 

ギャンブル的なトレードをしてしまう人が多い

XM Tradingの1,000倍のレバレッジだと、少ない資金でも自分が予想した通りに動いた場合、大きな利益を獲得できる可能性があります。
万が一自分の予想と逆に動いた場合でも、ゼロカットシステムがあれば大きな追証を抱える心配がないので、安心して高いレバレッジをかけられると考える方もいるでしょう。

しかし、高いレバレッジをかけていると、相場が少し動いただけでロスカットになってしまうことも考えられます。
その時には追証は発生しませんが、自分が口座に入れていた資金はすべてなくなってしまう可能性もあります。

これは、高いレバレッジをかけたことによる損失だといえるでしょう。
ただ、このようなリスクがあると分かっていても、もしかしたら高い利益を獲得できるかもしれないと、ギャンブル的なトレードを頻繁に行ってしまう方もいます。

そうすることによって、トータルで見た時に損失の方が高くなることも充分考えられるでしょう。

たしかに高いレバレッジがあったら、使って大きな利益を出したいと考えてしまうかも…
特に損失が多く出ている時にはムキになって、高いレバレッジを使ってしまいがちだよ。
感情に従って取引をすると、損失を出しやすくなるので注意が必要!!

 

大きなレバレッジによって一気に損失を出すリスクがある

XM Tradingは1,000倍という高いレバレッジを設定しています。
国内FX業者が25倍、海外FX業者の平均は400~800倍となっているので、どこと比較しても高く設定されていることが分かります。

高いレバレッジは魅力の1つだと考える方が多いので、他のところでは使うことができない1,000倍のレバレッジを目当てにXM Tradingを利用するという方真央いるようです。
しかし、高いレバレッジを使うことによって、一気に損失を出してしまうリスクあります。

たとえば、10万円の資金で取引をしており、25倍のレバレッジであれば多少の含み損を抱えるだけの相場変動だったとしても、XM Tradingで1,000倍のレバレッジを使っているとロスカットに遭ってしまい、資産の10万円をすべてなくしてしまうことも考えられます。

つまり、少しの含み損なのか資産をすべてなくすのかの違いが、レバレッジのサイズにあるということです。
これだけ大きな違いがあることから考えても、1,000倍のレバレッジにメリットのみしかないとは言えないでしょう。

 

高いレバレッジはメリットだけじゃないんだね…
レバレッジはメリットにもデメリットにもなるからよしあし!
つまり、使い方次第ってことだよ!

 

ロスカット水準が低い

XM Tradingでは、ロスカット水準を20倍に設定しています。
国内FX業者は50倍になっていることを考えると、低い水準になっていることが分かります。

ロスカットに遭うと、自分が口座に入れている資産が大幅になくなってしまうので、ネガティブな印象を持っている方が多いです。
しかし、元々ロスカットは顧客の資産を守るために作られているものです。

ロスカット水準が一定の高さになっているのは、万が一大きな含み損を抱えてしまった場合でも口座に資金が残るようにという意味があります。
そのことを考えると、ロスカット水準の低さはデメリットと言えます。

もちろんロスカットされてもゼロカットシステムがあるので追証のリスクはありませんが、追証が発生しない程度の負担だった場合には残る証拠金が少なくなってしまう可能性もあることを十分に理解しておいた方がよいでしょう。

 

ロスカット水準が低いとギリギリまで取引ができるからメリットだと思ってた!
もちろんメリットの要素もあるけれど、デメリットとなる部分も存在するよ!
だからロスカット水準に合わせて取引方法を変えた方がいいね!

 

ゼロカットシステムが実行されないリスク

ゼロカットシステムが実行されるということは、トレードによって出た追証分をFX業者が負担するということです。
そのためには、FX業者に一定の資金があることが条件となります。

しかし、急に相場が大きく変動してしまった時には、多くのユーザーに多額の損失が出てしまい、負担しきれなくなる可能性もあります。
そのような時には、ゼロカットシステムが実行されないというケースもあるようです。

実際に、2015年に起こったスイスフランショックの際には、あるFX業者がゼロカットシステムを実行せずにユーザーに追証を負担させたということが起こっています。
このようなことがXM Tradingで発生してしまう可能性が0とは言い切れません。

 

急にゼロカットシステムが発生しないというリスクがあるのはかなり怖いね…
特にXM Tradingは1,000倍というレバレッジがあるので、ゼロカットシステムがない時の追証の額は計り知れないよね。
事前にリスクヘッジを行わないと危険なケースもあるよ。

 

スプレッドや手数料が高くなる

ゼロカットシステムを用意しているということは、その分FX業者が利益を獲得することができているということです。
XM Tradingでは高いボーナスキャンペーンも常時開催しており、その資金がどこにあるのか不思議に感じる方もいるでしょう。

その1つが、スプレッドです。
スプレッドがFX業者によって異なるのは、それぞれスプレッドに利益を上乗せしているからです。

実際にXM Tradingは他者と比べて、スプレッドが広いことで知られています。
また、XM TradingのZERO口座ではスプレッドはかなり狭い設定になっていますが、それ以外に取引手数料がかかります。

このようにスプレッドや手数料によって、利益を獲得しています。
ゼロカットシステムが発動する機会はそう多くはありませんが、スプレッドや手数料は取引ごとに支払わなければいけないので、追証の額よりも支払っているということも充分に考えられるでしょう。

 

ゼロカットシステムとスプレッドはそうやってつながっていたんだね!
もちろんゼロカットシステムは万が一の時の損失を負担してくれるという安心感はあるけど、その分自分が払っていると思うと複雑な気持ちだよね。

 

XM Tradingが倒産する可能性がある

毎日ロスカットは起こっており、その分の資産をXM Tradingが負担しているということになります。
つまり、多くの資産をXM Tradingが払っているのです。

この支払いが負担になってしまった場合、XM Tradingの資金繰りがうまく行かずに倒産してしまうリスクも十分にあります。
万が一倒産すると、自分が口座に入れていた資金を出金することができなくなることもあるようです。

国内FX業者は信託保全をしているので、万が一の時でも資産を返金してもらえますが、XM Tradingは分別管理のみとなっているので、資金が返ってくる保証はないでしょう。

XM Tradingみたいな大手の会社が倒産することなんてあるの?
これまでも大手FX業者が急に倒産したということはあるよ!
だからXM Tradingにも起こらないとは言えないね!

 

XM Tradingで安全に取引する方法

ここまででご紹介したように、XM Tradingで1,000倍のレバレッジとゼロカットシステムを使った取引を行うのは、リスクとなる部分があります。
しかし、うまく活用することができれば、安全に取引をすることも可能です。

XM Tradingで安全に取引する方法
・小さなレバレッジサイズを使って取引を行う
・資産をこまめに出金しておく
・早めに損切りを行う

そこでここからは、XM Tradingで安全に取引する方法について詳しく見ていきましょう。

 

小さなレバレッジサイズを使って取引を行う

XM Tradingでは1,000倍のレバレッジを使うことができるので、より大きなレバレッジを使って一気に利益を稼ぎたいと思う方も多いです。
しかし、そのようなゼロカットシステムに頼った取引では、大きな損失を出してしまうリスクも高くなりますし、ゼロカットシステムが働かなかった時に追証を負担しなければいけない可能性もあります。

このようなリスクを避けるためにも、小さなレバレッジサイズを使って取引をするようにしましょう。

1,000倍以内なら自由に設定できるから、より低いレバレッジの方が安全だね!

 

資産をこまめに出金しておく

XM Tradingは、人気の高い大手FX業者です。
そのため、安心して使えると考えている方もいるでしょう。

しかし、急に倒産して資産が戻ってこないということもあります。
このようなリスクがあるということも頭に入れて、取引を行うことが重要です。

最も安心なXM Tradingでの取引方法は、こまめに資産を出金しておくということです。
もちろん取引を行う資産が大きい方が、出る利益を増やすことができますし、損失を出すリスクを減らすことができます。

ただ、万が一相場が反対に動いてしまった時には、そのすべてがなくなることも考えられます。
そのことを避けるためにも、こまめに資産を出金して資金管理を行っておいた方がよいでしょう。

FX初心者は取引ばかりに目が向きそうだけど、資産管理の方が重要だよね!

 

早めに損切りを行う

XM Tradingでは、ロスカット水準が20%となっています。
そのため、ギリギリまで粘って取引を行って、万が一の際にはゼロカットシステムに頼ればいいと考える方もいるでしょう。

しかし、その方法だとゼロカットシステムが思ったように働かなかった場合、追証の金額が多くなるリスクがあります。
そのことを考えると、早めに損切りを行う方がおすすめだと言えます。

FX初心者の方は損切りを行うタイミングを迷ってしまうことがあるでしょう。
ただ、損切りをせずに放置しておくと、万が一の際の損失額が負担できなくなることもあるので注意しておきましょう。

損切りは勇気がいるけれど、利益を出すために必要な措置だから必ず行うようにしておこう!

 

まとめ

いかがでしたか?XM Tradingは高いレバレッジとゼロカットシステムのセットが魅力と言われるFX業者です。
しかし、この両者は完全に安心なシステムではなく、利用することによるデメリットも存在します。

それを理解せずに安易に頼った取引を行っていると、万が一何か起こった時に大きな損額を出してしまうことも考えられます。
そのため、どのような状態になればデメリットになってしまうのかを理解した上で、頼りすぎない取引方法を選択するようにしましょう。

ただ、XM Tradingはこれまでの長い運営の中でゼロカットシステムを実行しなかったことはありません。
この点は信頼してXM Tradingで取引を行える根拠の1つとして考えることができるでしょう。

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